63:終わり切らなかった食堂に関係するクエスト
単純に南の食堂に妨害してきてる人の黒幕がわかっただけの話
理由はまた今度
――とりあえずファイの食堂の件は置いておいて、サーディにある鍛冶場の次男さんに地下採掘施設で取った石を見せに行ったらファイの食堂の件の話をすることになった。
『あのファイにある2か所の食堂って店主達が代替わりして、それぞれが結婚してからいろいろと問題が出てきたらしいよ』
「それってやっぱり色恋沙汰?」
『そこまでは知らないけどな? あくまで噂で聞いた範囲っていうことを念頭に置いといてくれ。とりあえず俺が聞いたのは結婚した兄妹が不仲でそれぞれの配偶者にもいい感情がないとか』
ちなみに次男さんがその話を聞いた相手はご近所のおばさん……というか鉱石屋さんのお母さんから聞いたんだとか。なお、そのお母さんは結局近所の人との井戸端会議で聞いたらしいけど。
「ん-……よくわかんないけどいろいろ聞いた話がおかしいなぁ……」
そう、ボクでもおかしいと思えたのだった。だって、南の食堂の店主さんは西の食堂の店主さんが南の店主さんの奥さんが好きだったって言ってた。でも西の食堂のお姉さんはそれを否定していた。
『ま、結局詳しいことがわかるのは当人達だと思うけどな』
「……まぁ、それもそうか。よし、また地下採掘施設に行こうかなっと……あ、採掘3時間分で依頼しときます」
『毎度あり。そういえば兄貴がたまには打ちに来いってさ』
「そのうち行きますって伝えてください」
そんな感じでサーディでのやりとりを終えたボクは、またファイに戻り……そこで西にある食堂で店主のお姉さんの旦那さんと遭遇した。
『あら、また来たのね』
「こんにちはー。そっちの人が旦那さん?」
『えぇそうよ。また何か食べてく?』
「うん。じゃあこの味噌焼きちょうだい」
メニューを注文して、料理が出来るまでの間、旦那さんから話を聞くことにしたわけだけど……結論から言えばすべての元凶は南にある食堂の店主さんの奥さんだとボクは察した。
『なんか……すまないな……冒険者に身内の問題を押し付けてしまって……』
「それは別に。美味しいご飯は平和に食べたいし。でも、なんでその妹さんはそうなったの?」
『そうだな……兄である俺が言うのもなんだけど……』
そう言ってからお兄さんは向こうにいる妹さんについて簡単に説明してくれた。まぁ、ただの被害妄想をよくして、現実と妄想の区別がつかなくなった人という感じで情報を貰ったわけだけど……
「なんだろ、この1人がいなくなったら問題がなくなる感」
『あー……否定はしないけど、身内としては街からの追放とかはしないであげて欲しい……』
お兄さんは自分から勝手に街から離れるなら知らないけど、とも言ってたけど……そもそもボクにそんな権限なんてないんだけどなぁ……まぁ、そんな話をしてるうちに注文したお魚の味噌焼きが出てきて……とても美味しかった。
「洗脳とかだったらボクにはどうしようもできないけど、まぁ、向こうともまた話してみるよ」
『旦那も言ったけど悪いね、身内の争いに巻き込んじゃって』
「気にしないでいいよ。ボクは美味しいものを美味しく食べたいだけだし」
ケンカとかに巻き込まれたらそれこそ美味しく食べられないでしょ、と店主のお姉さんに言うと彼女は豪快に笑っていた。それから、よろしく頼むとも追記してたけど。
「さて、面倒なことはさっさと終わらせないと」
ゆっくりしてたらすぐにご飯の時間になっちゃうし。そう思いながら南にある食堂に向かったら……食堂の前でまた殴られている店主さんがいた。ま、とりあえずという感じで回復の薬と5人世界の頃に作った自白剤的なお薬を投げつければ店主さんは元気になり、殴ってる人達は必要のないところまで話してくれたのだった。
なお、黒幕はお察しの南にある食堂の店主嫁だったのはある意味想定内かもしれない。
年末年始も関係なくのんびりとなんとか毎週更新するわけですので、来年もよろしくでっす




