表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/121

20:探検の続きと初めての他人

ある意味のイベントを踏んで行けない場所に行く話。ついでにフレンドのフレンドとの交流


 ――初めてゲームで作業場に行った翌日、その日も普通に学校なのに……隆和は遅刻してきた。


 「隆和、寝坊でもしたの?」

 「あーまぁな……ちょっとゲームでPVPやってて寝るの遅くなったんだよ」


 PVP? ボクがその言葉に首を傾げれば隆和は教えてくれた。PVPはプレイヤー同士で戦うことだと。ついでにプレイヤーを倒すプレイヤーがPKだというのも。


 「まぁ、陽葵の場合……PVP挑まれたら即拒否して逃げろ。PKはとりあえず怪しそうだと思ったら近づかないで逃げろよ」

 「うん、わかった。とりあえずめんどそうな人達なんだね」

 「あー……ま、おまえの場合はその認識でいい」


 そんな会話を昼休みに教室でしてたわけだけど、クラスの何人かがこっちの方を見てた気がするけど……多分気のせいだとボクは思い、次の授業の準備をしていた。

 ……まぁ、実際には同じゲームをプレイしてるクラスメイトがいてもおかしくないことをただボクが理解していなかっただけで、隆和がその視線に警戒を示してたことにもボクがわかっていなかっただけだったりするのはまず間違いなくボク自身の他の人達との関わり方の問題だと思う。



 それから学校が終わればボクも隆和もまっすぐ帰宅してすぐにゲームをするというある意味慣れたいつも通りを繰り返していて、帰宅途中に隆和から今日のゲーム内での予定を聞かれてボクは、セカンの街の探検と答えていた。だって、訓練所でのことや、ファスタウンでの作業場含む出来事でセカンのマップ埋めがまだ終わっていなかったから


 「とりあえず今日はまだ次の街に行かないよ」

 「わかった。あ、そういや気になってたんだけどさ……料理とかの方は使ってるみたいだけど鍛冶の方はやらないのか?」

 「んー……そっちは機会がなかったというか、素材がなかったというか……」

 「ならサーディはオススメだな。鍛冶の方の素材もよく出るみたいだからな」

 「ふぅん。覚えとく」


 ――そんな会話をしていたことをボクはサーディに行ったその日に思い出して、それがきっかけでまたクエストを拾うことになることになるとはもちろん当時のボクには知る由もなかった……



 家に帰りついて晩御飯までの間、ボクはいろいろあって少しサボり気味だったセカンのマップ埋めをやって、お店を見たりして製本とかのスキルに使えそうな素材を探してみたりしていた。その結果……


 「森に?」

 『あぁ。だが最近収穫に行けるのが減ってな……そうだ、なんならちょっと収穫を頼んでいいか? ってしまった……あんたは森への許可書を持ってないのか……紹介所には登録してるか?』

 「えっと、登録はしてます」

 『なら話が早いな。これから収穫の依頼を出すからあんた受けてくれるか? 許可書は多分紹介所の方がなんとかしてくれるだろう』


 そんな感じでセカンに隣接してる森に行かなきゃいけなくなったみたいで……ただ、ちょっとだけめんどそうな気配を感じたボクはすぐにフレンドのカズにチャットを送ったのは言うまでもなく……



 「はじめまして、きょうけ……カズのパーティメンバーでフレンドの唐ヶ(からが)です」

 「は、じめまして……」

 「うん、わかってたとは言え……ヒカタ、セカンの森での探索って正直俺だけだときついんだよ。で、こいつ……唐ヶに頼んだんだ。だから頼むから俺の後ろから出てきてくれ」


 何故かボクとカズとそのフレンドである唐ヶと名乗ったプレイヤーとパーティを臨時で組むことになってしまった理由がボクにはまだよくわかっていなかった。


書いてはいるけどカズの場合、大きめの得物を振り回すから森が少し苦手なのでフレンドを召喚しただけだとヒカタはわかっていない。

次回書きますが、唐ヶは遠距離から中距離タイプ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ