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「先生! ……あなたは、誰ですか?」

最終章です。

 ここまで読んでくださった皆様に質問です。


 我ながらふざけたタイトルばかり付けてきたと思いますが、タイトルに出てくる「先生」とは、誰のことをさしていると思いますか?

 ちなみに、私だけじゃありませんよ。


 それは、このオチなしエッセイをここまで読んでくださった皆さんです。




 以前、車通勤ヒロインに関するエッセイを書いたときもそうだったのですが、日常の中に「あれ?」と思うことってたくさん転がっていると思うのです。多くのものは、それが当たり前すぎて存在にすら気づけない。


「どうして車通勤するヒロインは滅多に見ないんだろう?」

「異世界に月ってあるんだろうか?」

「異世界人はどうやって数を数えるんだろうか?」


 ふと立ち止まってみると、私たちの周りにはたくさんの「どうして」が転がっています。

 私はその「どうして」を拾って、たくさんの人と一緒に考えてみたいと思ったのです。

 だからタイトルにある「先生」は私のことであり、読んでくださる皆さんでもあるのです。




 子どもの頃は、周りにたくさんの「どうして」がありました。

 私の場合は幸運なことに、私が拾った「どうして」の答えを教えてくれる人や、一緒に考えてくれる人たちに恵まれていました。

 でも大人になるにつれ、「どうして」を拾うことも探そうとすることもなくなり、共に考えられる人も減ってきました。まあ、それは成長の過程としては当然のことかもしれません。


 だから今回、この場をもって皆さんと一緒に考えてみたかったのです。




 これまでグダグダ述べてきたことは、あまた存在する「どうして」の中のほんの一握りに関する考察です。異世界に限定しても、もっともっとたくさんの「どうして」があるはずです。感想欄でコメントしてくださった方もいらっしゃいました。ありがとうございます。



 皆さんもたまには、当たり前だと感じていたことに目を向けてみて、小さな「どうして」を拾ってみてください。そうして、出勤しながら、道を歩きながら、家事をしながら、勉強の合間に、仕事マジめんどくせぇと思いながら、「どうして」の答えを考えてみてはどうでしょうか。


 私としては、考えることに意味があると思っています。だから無理に結論を叩き出す必要もないでしょう。考えたら、ひとつ賢くなれる。ちょっとだけ頭の体操になる。少し博識になった気分に浸れる。

 それだけでも、十分の成果だと言えるのではないでしょうか。

 少なくとも私は、このエッセイを書いて楽しかったです。







 それでは、これから先、皆さんも是非日常の様々な事柄に目を向けてみてください。

 そして、自分自身に問いかけるのです。


「先生! どうして――なのですか?」

と。

お付き合いくださりありがとうございました。

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