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その後
無言の世界だった。
誰も、何も、言わなかった。
分ける人が居なくなった今、この世界は存在する意味がなかった。
―――ただ静寂だけがそこにあった。
私はこの世界を、ただ眺めていた。
美しく、同時に醜かった。
そして、羨ましかった。
名がなくたって、分ける側なんかじゃなくて、普通の暮らしがしたかった。
最初から、最初から、二分化なんてされてなければ。
どうせこの世界は始まった時から終わっていたのだ。
そして私は、世界を壊した1人だ。
―――そんな私が、誰かに名前を呼ばれることは、もうなかった。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
お楽しみいただけたでしょうか?
また次作でお会いしましょう!




