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名前、あげる
数多くある作品からこの作品を選んでくださりありがとうございます!
毎日7時投稿です(今回のエピソード除く)
各エピソードがいつもより短くなるかもですが、最後まで読んでいってください!
人は生まれたとき、
「名前が与えられる者」と「名前が与えられない者」
の2つに分けられる。
名前が与えられた者は、支配者として生きる。
名前が与えられなかった者は、従者として生きる。
―――私は、分ける側になってしまった。
子どもたちは、静かに自分の番を待っていた。
列の先頭に居た子が私の前に来た。
小さな背中だった。
呼吸が浅く、何度も肩を上下させている。
私はその子を見た。
この子には、名を与えよ。
そう天からの命があった。
私は小さく口を開いた。
その瞬間、空気が少し緩んだ。
「よかったね」
誰かが小さく呟いた。
その子は、静かに、ただ深く、深く頭を下げた。
丁寧に、丁寧に。
―――まるでそうすることが義務かのようだった。
嬉しいはずなのに、泣きも、笑いもせず、ただ頭を下げた。
ただ―――何かを押し殺したような顔で、俯いていた。
私はそれ以上、この子をみれなかった。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次のエピソードもお楽しみに!




