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僕の幼なじみは今夜も知らない誰かに抱かれる(R15版)  作者: 碗古田わん


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二十、海斗の悪行

挿絵(By みてみん)

 あれから一週間が経った。

「委員長の元気がない?」

 いつものように一緒に下校していた塚田(つかだ)純希(じゅんき)は、加藤(かとう)小春(こはる)の言葉に素早く反応した。

「うん……」

 それに小春は曖昧に答える。

「無視されてるのは相変わらずなんだけど、なんか寝不足みたいで、授業も上の空なんだよねぇ」

「あの下野が、か……」

 一年生のときの下野(しもの)(かおる)を知っている純希は、神妙な顔になった。

 品行方正を絵に描いたような薫が、生活リズムを崩すとは考えにくかったからだ。

()()、なにかトラブルに巻き込まれてるのかな?」

 純希は独り言のように呟いた。

「かもね」

 それに小春は頷いた。

「でも、あたしたちには関係ない話だから」

 そして、突き放す。

 小春は基本的に人がいい。

 だが、相手は自分を一歩的に嫌っているのだ。

 助ける義務はない。

「まぁ、そうなんだけどね」

 純希もそれをわかっているから、肩を竦めることしかできなかった。

(それでも……気になるなぁ)

 これまた人がいい純希は、そんなことを思った。


 翌日の昼休み。

 薫は、自分の席で弁当を食べていた。

 隣の席の小春は、親友の山野(やまの)美都子(みつこ)と別の席で弁当を食べている。

”ブルッ”

 すると、薫のジャンパースカートのポケットにしまってあるスマホが震えた。

(誰だろう?)

 スマホを取り出し、画面を確認する。

「……」

 送信者の名前に薫はげんなりとした。

 それから、急いで食べかけの弁当を畳んで、席を立つ。

 そして、教室を出た。

(委員長……?)

 そんな薫の様子を、小春は気にした。

「どうしたの?」

 と、美都子も小春につられて、教室の出入り口を見る。

「ううん、なんでもない」

 自分には関係ない。

 そう言い聞かせる小春だった。


 薫はメッセで指定されたとおり、第一校舎の空き教室まで来た。

 そこには、神谷(かみや)海斗(かいと)が待っていた。

「来たか」

 待ちわびたように海斗は口角を上げた。

「何の用ですか?」

 そんな海斗を薫はギッと睨みつけた。

「俺がおまえを呼び出す理由なんて一つだろう?」

 海斗は不敵に笑った。

「ここでするんですか!?」

 突拍子もない提案に、薫は嫌がった。

「学校の教室で、()()()()()()奴の言う台詞じゃないな」

 だが、それを海斗は鼻で笑った。

「そこの机に手をついてケツを出しな」

 それから()()する。

「……」

 既に抵抗は無駄だと諦めていた薫は、言われたとおりに机に手をつき、臀部を海斗の方に突き出した。

 それに満足そうな笑みを浮かべた海斗は、薫のスカートをめくり上げると、ショーツを下ろした。

 そして、自分もズボンのファスナーを下げると、()()()()を取り出した。


 ♢♦♢♦♢♦


「しかし、おまえ、もう少し色っぽい声とか出せないのかよ?」

 身なりを整えながら、海斗は聞いた。

「感じてないのに、声なんて出せません」

 同じく身なりを整えながら、薫は答える。

「もしかして、不感症か?」

「それはあなたが……!」

 そこまで言って、薫はしまったと思った。

「俺が、なんだって?」

 それを聞いた海斗は、鋭い目つきで問いただす。

「……好きでもない人と()()()、感じないわ」

 薫はモゴモゴと口の中で文句を言った。

「ああっ」

 聞こえないかと思ったが、海斗の耳にはしっかり届いていた。

「そういうことか」

 薫の言い分に、初めて気付く。

「なら、次は強引にでも感じてもらうからな」

「……」

 海斗の言葉に、不安を感じる薫だった。


 結局、五時限目の授業はサボり、六時限目前の休み時間に薫は教室に戻った。

 自分の席に座ると、隣の小春が訝しげに自分を見ていた。

 それを無視して、次の授業の準備を始める。

 すると、美都子が寄ってきた。

「五時限目はどこに行ってたの?」

「お腹が痛くて、保健室で休んでたの」

 美都子の問いに、薫は嘘をついた。

「……」

 それを聞いた小春は、違和感を抱いた。

 しかし、その理由まではわからなかった。

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