呪詛02
「まぁいいわ。私、眠いの。カイの相手をしている場合じゃあ....」
「ルミネ、地下に行ったんだろ」
ドキッと胸が高鳴り、肩が跳ねる。
「手帳を見つけたはずだ。君のことだ、怖くて全て見ていないんだろ。君は怖がりだから」
ルミネはカイトを睨むが全く動じない。
むしろ、面白がっている。
「何か知ってるの?あんたは」
「うん。知ってるよ?」
「君だけが知らないんだよ」と、笑うカイト
これは馬鹿にされている。
眠気なんて吹っ飛ぶぐらいに呆れるしかない
「私だけが知らないのぐらいわかっているわよ。だから、気になって怖いんじゃない」
顔を曇らせるルミネ。
「まぁいいや、ルミネ。クラウス=アルベールはどうして君を殺さないのかわかる?」
「分から....ないわ」
「殺さないのはね。王様を苦しめるためだ。それで、生かされているんだよ」
「お父様は死んでしまったわ」
「うん。次は君が殺される番なんだよ」
「....っ、嘘よ。そんなのあるわけないわ!!だってクラウスは私の友達よ」
「そう、思うのは今だけじゃない?」
涙目になりながらカイトを睨む。
カイトはずっと笑っている。
気味が悪いほどに....
ルミネはドレス姿のまま、森へと向かった。
飛び出して行くルミネを見ているカイトは欠伸をした。
とてもつまらなさそうに
「殺したくなるなぁ、そんなに必死になると。殺してしまいたくなるよ」
王様のように....
でも今は死ぬのには早い。
だから、苦しめてあげる。
苦しめて、苦しめて
そして殺すのは....
「俺だよ」
カイトはクスクス笑った。でも、どうして好きな泣き顔を見て胸が痛んだんだろう。
わからない。わからないから、その意味を知りたい




