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呪詛

***


ルミタート暦 107年7月1日


長かった。とても....、長かったと思う。


「眠い.. ..」

「まだダメですよ。招待状が全て書き終わっていません。あと二つ。書き終わるまで寝させませんからね」


鬼だ。

この間までは社交ダンスを完璧に踊れるまで寝させてくれなかった。

早く終わらせたい。


舞踏会まではあと三日。

急がないと開くことが出来ない。


最後の招待状を書き終わったルミネは背伸びをした。


「お疲れ様です」

「うん、しばらく寝るわ」

「はい、どうぞ」


メイドはにこやかに笑って招待状を持って部屋を出ていく


「天使というより小悪魔ね。あんなに可愛らしい顔して....疲れた」


すごく眠い。温かくてうとうととしてしまう。

ルミネは椅子から立ち上がると背後で声をかけられる。


「ここんとこは結構頑張ってたね」

「カイ....、どこから入って....」


振り向くとカイトが微笑みながら立っていた。


「普通に窓から」


当然というように笑っている。

彼は昔から変わらない。

気まぐれに現れて、気まぐれに姿を消す。


まるで猫....


「カイって、猫みたいに気まぐれよね」

「え?」


カイトはきょとんとしていた。


「なんでもない」

「あー....、俺は猫よりもたちの悪い生き物だよ」

「??」


ルミネは首をかしげる。

カイトはとても爽やかに微笑んでいる。





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