死神19
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ルミタート暦 107年5月20日
オルデンの死後、ルミネは王女となった。
王女になるということは国の権利を貰えるわけで常に責任感の隣り合わせなのだと思っていた。すごい抵抗もあるし、街の人々がどう思っているのかとても不安だった。だけど実際は皆優しい人たちばかりで罵声所か喝采が上がったのを記憶に新しい。
「舞踏会?」
「そうです。女王様」
ニッコリと天使の笑みを浮かべるメイドの提案にルミネは考え込んだ後、首をかしげる。
「それって何?」
「えっ、ダンスパーティーですよ?この城では、頂点に立ったら、貴族たちを呼んで王になったことを伝えるのです。」
「ダンスって、踊った事無いわよ」
ルミネは生まれてこれまでダンスというものをしたことがなかったのでさっぱりとわからない。
「それなら大丈夫です。私が二十四時間教えて差し上げますわ」
「え?そ、それってさ.. ..丸一日ってことよね?そんな体力....」
「では、早速始めましょうか」
「聞けよ!!人の話」
ルミネは困った顔になり、渋々習うことになった。
カイトに聞きたいことがあったのに....
あれから姿を見ていない
ルミネはため息をした。
謎は謎のまま。
未だに手帳の続きが見れないでいる自分が情けない。
父を殺したのがクラウスならば確実に死刑になる。
いや、犯人が誰であれ死刑はまぬがれないのだが....
もしも、クラウスならば....
そんなことはあってはならない
死んで欲しくない。
でも、怖くて先に進めない。
今も犯人は捕まっていない。
それもそのはず、兵士に嘘をついたからだ
幸いにも狼という言葉はルミネだけにしか聞こえていなかった
「何でだろう....わからないわ」
そう、
わからない。
どうして自分は赤ずきんで彼は狼なのだろう
こんな運命、残酷すぎる
いくら罵ったとしても、何も変わらない....
その時のルミネにはただ、ただ、運命を恨むことしか出来なかった




