菅原道真は無能公務員体質に怒りたい
無能公務員体質のスタッフは、自分達に新たな役割を定義できないことを棚に上げ、能力のある人に個別に依頼することが最適な解決策であるかのように吹聴する。目の前の問題を解決することしか考えていない。適切な役割分担が全体的な効率と成果を向上させることを理解していない。役割外の仕事を押し付けられて非効率な作業をする側の苦しみを理解していない。
無能公務員体質のスタッフは保身第一であり、自身の保身と他部署や顧客へのアピールのために、専門分野を軽視し、専門家を貶めて、役割外の仕事の押し付けを正当化した。
「様々なシステム構築に経験がある人物であり、ライセンス管理以外の問題も大丈夫だ」
このように無能公務員体質のスタッフは無責任に他部署や顧客に紹介した。これはライセンス管理ソフトウェアのエンジニアに最低限の敬意も払っていない。専門性が低いのだから専門分野でも専門外の分野を一から勉強することも変わらず、大丈夫と言っていることに等しい。
「あなたはシステム構築の経験があるでしょう?それなら、この問題にも手を貸してくれるはずです」
「私はライセンス管理ソフトウェアのエンジニアです」
無能公務員体質のスタッフが最たるものであるが、システムについて分かっていない人間ほどシステム構築を重視する倒錯した傾向がある。システムについて何も知らない人ほど、システム構築に執念を燃やす。ライセンス管理ソフトウェアを導入するだけでなく、システムの他の部分の面倒を見られる方が優れているというような。それはシステムについて何も分かっていない人間の発想である。
無能公務員体質のスタッフはライセンス管理ソフトウェアの導入だけでなく、システム全体の運用にも意欲を燃やしていた。この異様な現象はエンジニアの理解に苦しむものである。システムについて何も知らない人間が、システム全体の面倒を見ることを好んでいるのは、まるで異世界の話のようである。
無能公務員体質のスタッフは技術力が皆無である。システム運用の面倒をみたいと言ったところで、無能公務員体質のスタッフ自身が直接できることはない。ライセンス管理ソフトウェアに専念したいエンジニアが役割外の仕事を押し付けられるだけである。無能公務員体質のスタッフのやる気はエンジニアにとって迷惑なだけである。
漫画『鬼滅の刃』で最も読者の人気のあるキャラクターは我妻善逸である。善逸は雷の呼吸・壱ノ型しかできない。これは昭和的な減点主義では欠点に映るかもしれないが、逆にストイックな専門性の点で魅力になる。彼はその一技に全身全霊を捧げ、他の多くの鬼殺隊士よりも深く、強く、その技を極めていた。
道真は会議で問題提起した。
「最近の問題について話させてください。スタッフ達は、システム構築について何も知らないのに、できると勘違いしています。彼らは専門的な役割分担を理解しておらず、役割外の仕事を押し付けることで、全体の効率と成果を妨げています」
「それは問題ですね。どのように対処すべきだと思いますか」
「スタッフは商品やサービスを作り、エンジニアの役割を定義するという自分達の仕事を遂行し、エンジニアの専門性を尊重すべきです。そして、役割外の仕事を押し付けることの非効率さと、それがエンジニアに与える苦しみを理解すべきです」




