中国古代の王朝~「周王朝 春秋時代」 貴族~
遅れた上に短くなってしまいました。申し訳ありません。
前周まで史書は王朝しか書けないものであった。そのため王を中心に歴史が書かれていた。そこでは、王の権威が衰えると諸侯や王朝の高官達が実権を握る事が多く記載されている。後周に入り、諸侯も史書を書き始めると、諸侯の政治もみえるようになってきた。そこでも君主より実権を握る貴族の姿が見えてくる。古今東西、世界は異なれど、初代や二代目はカリスマ性を持って群臣を統率していくが、その後王朝が安定し官僚群が育つと、上に立つものは実権を失っていくものらしい。
また諸氏百家に代表されるように、春秋時代に入ると少しずつ「個」の力が強くなり始める。そのなかで最初に個の力が出てきたのは、先程の政治の話で力を持った「貴族」であろう。戦争でもあったように、この頃は兵士は半農半兵である。国家常設の軍はまだまだ出来ず、君主と貴族とで兵を出しあう連合軍のようなものであった。こうなると、貴族が大同団結すれば、君主はひとたまりもない。事実貴族に追放されたり、殺されたり、兄弟を担いで君主の座を狙う争いが春秋佐氏伝に出てくる。




