中国古代の王朝~「周王朝」 「春秋と戦国 その違い 戦争 その二」~
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春秋時代に比べて戦国時代の戦は、神の介在が少ない点があげられる。戦国時代は諸侯が併呑されていき、大国が誕生してくる。そうなると部署が細分化されて、意思決定に時間がかかる畏れが出てくる。その際占いに委ねても良さそうではあるが、前話でも書いたように時期や場所を啓示されてしまうと、実際の戦争に相当の悪影響が出てしまう。さりとて、まだ神が信じられている時代であるから、占いを捏造すると神の怒りが恐ろしい。そうなれば、聞かない事が一番となる。
また、諸氏百家の時代となり「兵法」の効用が目に見えるようになったのも大きかった。神の介在が少なくなったからには、人の責任が大きくなる側面がある。また、生産能力が上がり一戦場での兵士の数が増えてくると、個人での統率が難しくなってくる。そして、春秋時代は神に占いで聞いている以上、神も戦場をみているとされていた。よって、あまり神の意に背くような行為をして罰せられる事を畏れ、卑怯すぎる振舞いをしないよう努めた。またこの時代は「覇権」を争っている事が多く、相手の土地を欲している訳ではないため、敵味方双方がなるべく兵の損耗を押さえようと極限まで戦うことは少なかった。
それに対して戦国時代は占いを重視しないので、神の存在を気にせずにすむ。そうなると、人間の知恵が試される場となり、そこに理論を見いだすことで、次に活かそうとする傾向が生まれる。また、この頃は国と国の争いとなり、総力戦もしばしば生まれ、殲滅戦も展開されるようになった。こうなると、遭遇戦で指揮するだけだはすまなくなり、陣形や天候といった要素もうまく使わなければならない。そういった人としての知恵を皆が共有した軍隊が強くなっていった。この事が兵法や法として還元され、益々人対人の様相を呈していったのだ。
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