表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中国古代史あれこれ  作者: kuroyagi
~中国古代の王朝~
81/246

中国古代の王朝~「周王朝」と「武器」 その四「槍」

 周王朝時代の戦闘の主力が馬を使った物であるなら、人側はそれに対する武器が必要となる。馬を使った最大の攻撃は、その突進力による突撃である。対する人間、特に歩兵はその突撃をかわしながら、攻撃を考える必要がある。

 石器時代より、狩りの道具として斧や槍、小刀は作られたが、当然石製である。それから人類が金属を得ると殺傷力が格段に増した。更に対人用の武器が必要となると、より武器は複雑化していく。

 まず使われたのは槍のような刺突武器(以降槍)であったろう。斧は片刃のうえ遠心力で攻撃を仕掛けなければならず、技量が必要になる。その点槍は突き、払い、薙ぎと使い勝手がよく、長い柄があるため反撃が届きにくい。しかし、動物相手であれば通じた攻撃も、人間相手となると変わってくる。槍の柄を切断する、柄と穂の部分を狙う、槍の間合いに入り込み無力化する、鎧を着るなど、当然作戦をこうじてくる。こうなるとそういった事に対応するため、槍も進化することとなる。柄はより丈夫に、穂と柄のつなぎは紐からソケット、嵌め込み式へと様々な機能を改良していったであろう。

 槍はまず矛から始まったとされる。これはまだ冶金技術が足りず、槍のように硬い金属を尖らす事が出来なかったのではないか。柔らかい金属では貫通力が弱い以上、叩いて鍛える刃物の方が費用面でも、メンテナンス性でも都合がよかったであろう。そして、実戦でも薙ぎや払いを使えて敵を倒しやすかったはずだ。矛は長い間、主力の武器として活躍する。「矛を収める」や「矛盾」等の言葉に使われているという事は、それだけ人々に馴染んでいた証左であろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ