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中国古代史あれこれ  作者: kuroyagi
~中国古代の王朝~
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中国古代の王朝~「周王朝」と「身分」 その二~

貴族が法に縛られないとなると、貴族同士で大同団結すれば、主君を追放したり弑逆したりしても咎めるものが居なくなる訳で、主君の地位すら危なくなってくる。この事態に至り、主君は貴族とうまくやっていくか、他の力を借りるかの選択をして、君主としての地位を保つようになる。法の力を使って貴族を縛ろうとした君主もいる。また貴族以外の支配層を味方につけようとした主君もあった。それが「士」と呼ばれる身分の人々だった。

 そもそも「士」とはどういう身分の人たちなのか。貴族より下の支配層とはあるが、具体的なものは記されていない。貴族の私領の管理者なのか、貴族になれないほどの小領主なのか、王朝の官僚なのか。とにかく、士という支配層は周王朝から存在した事は確かなようである。

 時代が下り、国の関係が横から縦の関係となり、貴族たちは自家の保存のため、自国だけでなく他国にも繋がりを求めるようになる。大国の貴族は益々繁栄していくなか、小国の君主はどんどん肩身が狭くなり、自国の士や庶民層と繋がりを求めざるを得なくなった。その事が君主の没落と共に、士の減少を招いたのではないか。その後、貴族が国主に成り代わったり、法により独裁権力を得た君主が増えていくと、中央集権がすすんでいき、庶民からも一芸に秀でた者が登用されていくようになる。そして、彼らが一定の地位を得たとき、「士」と名乗るようになっていった。士の本質が支配層から、雇われる側へと変化したのである。

 その後、「士」は地位のあるものから、知識層の事も含んでいくようになり、「士」は一種の名誉号になっていく。日本でも士一文字で武士を指すように、現代でも「士」のつく職業は敬意を集めるものが多いように感じる。

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