中国古代の王朝~「周王朝」と「礼儀」 「冠婚葬祭」~
「冠婚葬祭」という言葉が現代にある。いつからある言葉かは定かでないが、この言葉にある行事は古代中国から続いているものである。古代に人々もこの行事を大切にした。
「婚」と「葬」はわかりやすいが、「冠」と「祭」は現代には分かりにくい言葉だろう。「冠」は成人の儀、今でいう成人式を指している。昔の成人は通常数えで20歳であり、この時に男子は始めて冠を被る、という風習から成人の儀は「冠」となった。「加冠の儀」ともよぶ。今とほぼ同じ年に成人となるわけだが、古代中国の人は、史書に載るような人だけかもしれないが、思った以上に長寿である。70歳を越えている人は珍しくない。これは史書に載る身分の人、貴族やその下の士大夫達が、適度に肉食をしていたからではないだろうか。因みに、御家の事情で20歳になる前に成人の儀をする場合もあり、この時も冠を被る事が成人の証となる。また、冠は千差万別で、これによりおしゃれを楽しんだようだ。
昔の成人は今の通過儀礼とちがい、周りからも「大人」になったと認められる事である。婚儀、仕官は成人と時を同じくして始まることとなる。また周囲の人々と付き合いが始まることから、前にも書いた「字」がつけられる。成人以降は、どちらかといえば字と氏でよばれる事が多い。
「祭」は先祖を祀る、つまり「祭祀」のことである。古代中国の人は、商王朝や儒学にかかわらず祖霊信仰に篤かった。むしろ、ベースにその信仰があればこそ、そのような体制や学問ができたのであろう。年毎の祀のみならず、戦勝や慶事等では、必ず祖先に報告し共に祝う事としていた。古代中国の人々は、祖霊をとても大切に思っていた。
これら「冠婚葬祭」の規範や方法を取り纏めたものも「礼」となる。それぞれの部族や家で方法に違いはあろうが、最低限失礼にならない方法を決めないと、最悪戦になりかねない。今でもこれらの儀式では色々とトラブルがあるが、昔もまた大変であったということであろう。




