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中国古代史あれこれ  作者: kuroyagi
~中国古代の王朝~
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中国古代の王朝~「周」と「占い」~

お読みいただきありがとうございます。この連載も1ヶ月続ける事ができました。これからもお読みいただけるように、努力していきます。よろしければ、ブックマーク、感想、評価をいただければ励みになります。よろしくお願いいたします。

最初に周王朝の悪いところばかり書いてしまったが、当然善悪は裏返しである。周「王室」は受難であったが、周「王朝」時代は中国の歴史の中でも燦然と輝く時代だったと個人的には思っている。

まず、周王朝へ替わって一番の恩恵は、「神」若しくはそれに類する何かの支配が薄くなった事だろう。周王室がシャーマンでなくなり、祖霊信仰そのものは残っても、神による啓示を絶対とはしない時代になり「人間」が意思を出せる時代となった。これは占いを例にとると、商王朝であれば占いの結果が悪ければよい結果がでるまで続けたものを、周王朝では悪い結果が出ても、人間がそれに対応し努力することで良くする事が可能になった、という事である。

また、周王朝から用いられたという占いに「六四卦」という物がある。アニメや物語なんかで辻占い師がよくやる、細い棒を回すアレである。「卦」による占いが得意であったらしい文王が、投獄されている時に有り余る時間を使い、伝説の存在であった「伏義」が編み出したとされる「八卦」を発展させたものとされている。五帝の一人とされる伏義から、夏、商をふっ飛ばし文王がスポットライトを浴びせて、それを周公旦が解釈に注釈をいれ、とどめに「孔子」が更なる解説書を書いたという、文句のつけようのない出自の「卦」のなんと怪しげで眉唾な物か。しかし、この六四卦は、占いとしては犠牲もいらず、占う側も占われる側も結果を見て納得できて、大吉から凶まで占いの結果が解説書に記載されている、そんな合理的な占いなのだ。そんな神より人間が行先を決められる占いが、周王朝より広まるのもまた、神の影響力が少なくなっている好例だろう。

古今東西、神の名の元に様々な蛮行が行われたり、神の啓示が人間の思考の自由を奪ったりした。神から解放された時、人間は自由な思索を始め自由な著述を始める、そう思えてならない。周王朝時代に、「諸子百科」が生まれ、様々な史書が誕生した背景には、神からの解放があり、宗教色が無かったからだと思う。誠に大袈裟な言い方は承知の上ではあるが、これは中国の「ルネサンス」では無いか、と思っている。

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