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中国古代の王朝~「周王朝 春秋時代」 宰相 倒行逆施 その三十~
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ここで少し横に逸れて、范蠡について取り上げてみたい。この人物が呉と伍子胥の運命に大いに関わってくるからである。
范蠡の出自ほはっきりとはしない。ただ新興国の越でも、平民からでも十分登用のチャンスはあったであろうが、王の側に仕えるとなるとそう簡単にはいかないであろう。それなりの家柄であった可能性が高い。秦の士会が領土をもらい「范会」と成ったことを考えると、もしかしたら縁者であったかもしれない。彼の軍事的才能も鑑みると、士氏の才も伺えるのである。
范蠡を評するなら「機知の人」であろう。戦略眼も大いにあったが、孫武に代表される孫家が王道を行くのに対して、どちらかといえば策略家の側面が強そうだ。闔閭を撃退した方法や、呉への侵略方法、それに晩年の過ごし方まで、策を用いることが多く、またそれが悉く中るのだから、一種の天才であった。それゆえこの人は、この時代の成功した人がよく行う書を残すことをしていない。自分のやり方が特殊であったことをよく知っていたに違いない。
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