ー戯れー
「やあ…」
「…こんにちは」
僕は、まだみらいのところへ行っている。といっても、訪れるのは放課後だけで、普通の時間に行ったことはなかった。でも、授業中のこんな時間にもみらいはいた。
「あのなあ…サボったら駄目だろ?」
「君に言われる必要はないよ。それに私はこう見えても頭いいから」
「そういう問題じゃ…」
「そういう問題」
相変わらず、素っ気ないけど。毎日顔を合わせてるだけあって、だいぶ打ち解けてきた。
「お腹空いたな…みらいは何か食べる?」
「食べない」
「……。じゃあ、僕の分だけ買ってくるよ」
「待って…プリンアラモードなら食べる」
「贅沢だな」
最寄りのコンビニで用を済ませて、屋上に向かう。もしかしたら…みらいは授業にいっているかもしれないという不安もあったが…いた。
「君、遅いよ。私より遅い」
「ごめん…僕、運動は苦手で…あ、はい。プリンアラモード」
「…そこに置いておいて」
「…?今食べないの?」
「うん」
理由は分からないが…みらいの近くに置いておく。嬉しそうな顔でそれを眺めていた。
「君は…他の先生と違う気がしてきた」
「どういう意味?」
「君なら…君ならもう一度信じられる。そんな気がするんだ」
「まあ、嬉しいことだな…」
昼下がり。二人で屋上にいるのは不思議な感じがして。みらいを見つめながら…みらいも僕を見ていた。
「さて、君はもう戻らないと。教頭先生に怒られちゃうよ」
「…そうだった」
慌てて周りを片付けていると、
「今度は、さ。校内を案内して欲しいな…もちろん、知ってるけど…君と、一緒にもっといたい」
顔が赤くなるみらい。それを見てさらに赤くなる自分。
みらいとの約束が出来た。




