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CONTINUE・23 how to use~使用方法~1


「今もしかして軽傷の怪我に全力で魔法を使う積りだったか?」


「えっと……ダメですか?」


「ダメと言うか………」


 俺が止めた理由が分からないのか不安そうにしながら俺に問いかけて来た。

さてどう説明するかな………。


「ムダが多いいと思ってな………」


「ムダですか?」


「あぁ………例えば今姫さんは誰も居ない魔物の驚異も無い場所で一人きりで居るとしよう。当然生きる為に食べ物を料理する事になるだろう……」


「あの……言いにくいのですが私料理は…………………」


「あ~~すまん………」


「いえ………」


「と、とにかく!例え話だから料理出来るとしといて肉も魚もそのままの姿でしかも生で何て食べないだろ?」


「それは………はい」


「そうすると調理して食べる訳だ。けどその時に指を少しだけ切ったとする………姫さんなら切った後どうする?」


「えっと、治します………」


「勿論ヒールでだよね?」


「はい……」


「彼にしようとした様に?」


「そうですね………」


「指先だけ治したいのに全身に使うの?」


「………あ!!?」


 どうやら気付いた様だ。

この世界の人達が使っているヒールを見て思っていた。

どうして傷だけを治すのに全身に魔法を掛けているのだろう?っと。

これは恐らくこの世界で魔法を使う為の仕様の所為だ。

この世界はスキルとして持っている魔法をある程度イメージ出来れば誰でも魔法を使える。

例えば火魔法のショットは火を飛ばすイメージが出来れば使えてしまう。

ではそのイメージは誰が考えたのか………答えは先人達だ。

先人達は人が魔法を使う際に同じ属性の使い手であってもイメージが違うと同じ魔法でも違いが出てしまう事を知って居たのだろう。

そして、それはイメージの違いによって魔法の威力も変わってしまい使い勝手が悪かったのだろう。

だから同じ属性の使い手が同じ魔法を同じ威力で使える様にイメージを固定化したのだろう。

………詰まり先人達のイメージをそのまま受け継いで来た所為でショットはこう言う物、ヒールはこう言う物と言った固定概念がこの魔法の効果だと覚えてしまっているのだ。

そして、ヒールに関してはもっと酷い状態だ。


「実はさ皆気付いて無いみたいだけどこの世界の魔法ってもっと凄いんだよ。姫さんや治癒士の人達が使っているヒールは治したい所以外にも治癒の力を使っているんだけど………それは簡単に言うと治したい所と関係無い部分に力を分散させているんだ」


「………分散させているですか?」


「そう………詰まりヒール一回の回復量を例えば100ポイントとしよう。先程の指先を怪我したとしてそれを治すのにそのヒールを使ったとしよう。そうした場合姫さん達の場合全身に100ポイントを使うんだ。それじゃ指の怪我を治すのに必要なポイントを仮に15ポイントとしよう。………だけど全身に使っている為に指へ行ったポイントは5ポイントだった。15ポイント必要な怪我なのに5ポイントしか回復出来なかったんだ。この場合姫達は完治させる為には3回ヒールを使うよね?」


「そうですね……」


「それって指以外の部分に95ポイント使っているって事なんだよ。ならそのムダにしていた95ポイントを含めた100ポイントを指だけに使った場合どうなると思う?」


「「「「あ!!?」」」」


「気付いたみたいだね。詰まりは今まで3回も使って完治していたのを1ヶ所に集めるだけで1回で完治させられるんだ。そしてそれは回復魔法の効果の上昇にも使えるんだ………」


「効果の上昇ですか?」


「あぁ………例えば火魔法のファイアショットだがあれの効果は単純で火を飛ばすと言う効果何だがさっき気付いた魔法のムダを無くす方法を火魔法のファイアショットでこの技法を使った場合炎の温度が高い炎を飛ばす魔法に変化する………恐らくは一段階上の魔法に変化してるんだと思う。そしてこの技法を回復魔法で使用した場合………」


 その変化を説明しようとしたその時入り口の先から男の騎士が走って入って来た。


「急患です!」


「こっちへ!運んでくれ!」


 俺は直ぐに指示をその騎士に出した。

すると彼の後ろからその怪我人を背負って入って来る騎士の姿が見えた。


「何処に下ろせば良い!」


「ここへ!」


「分かった!」


「うっ!!?」


「ひっ!!?」


「これは!!?」


「酷い………」


 その怪我人………いや、怪我なんてレベルを遥かに越えた火傷を負った人物が運び込まれた。

彼等が呟いたのも無理もない。

そこに寝かされた人はどうして生きてるのか分からない程の状態だった。

流石にこの状態で治せるのかと不安になる程だった。


「鎧を外して状態の確認を!」


「ダメだ!今鎧を外したら焼けて鎧にくっついた皮膚ごと剥がれてショック死するぞ!」


「ではどうすれば!!?」


「このまま治癒するしかない!直ぐに回復魔法を!」


「しかし、我々ではこれを完全には………」


 俺は姫さんの顔を見た。

その姫さんも俺を見ていて俺は目で姫さんに姫さんなら治癒出来ないかと問いただしたが姫さんは首を横に振った。


「………ここまで酷いと私でも痕を消す事は」


「………………分かった。俺がやってみる」


「勇者様……」


「確実にとは言えない………何しろ初めてやる事だ何処まで出来るか分からない………それでもやってみる価値は有る筈だ………」


「………もしかしてユージ様先程の?」


「それを試してみる積もりだ。俺の考えが正しければ普通では治せないモノも治せる筈だ………」


 いきなり実践する事になって仕舞ったが出来る事なら治してあげたい………。

だから!俺は全力を出す。




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