CONTINUE・22 healing~治癒~2
どう言う事なのだろう?。
当初の予定を聞いて混乱した頭でそう疑問に思いその説明を待った。
俺はその説明を待つ間混乱した頭で考え出した。
俺のお陰と言っていたがまさか俺が召喚された事で予想より酷い状況になっているんじゃ………。
俺はそんなバカな事を考えていた。
「ユージ様、先ずはお礼を述べさせて頂きます。我等が世界の為にお越し頂き誠に有り難う御座います。貴方様のお陰で我々騎士は当初の全滅と言う予定を覆す事が出来そうです。そして、どうかこの世界をお救い下さい………お願い致します」
そう一気に言ってアルバートさんは俺に頭を下げた。
それを見ていた神官の人達も同じ様に頭を下げ「お願い致します」と声を揃えて言って来た。
更にはケガを負い運び込まれた騎士達や俺が治癒して安静にさせている重傷者だった人や治癒を待っている軽傷者の人達までもそれに続き「お願い致します」と言って来た。
俺はその言葉を聞いてさっきまで考えていた不安が一気に消えて頭が真っ白になってしまった。
何か言わなければ………そう思っても頭には何も浮かんで来ない。
兎に角何か言おう………そう思って真っ白な頭で咄嗟に浮かんだ事を口に出していた。
「えっと!あの!その!っと、取り敢えず頭を上げて下さい!俺に何が出来るか分かりませんが全力で可愛い姫さんの為に頑張らせて貰います!」
俺は咄嗟に返事を返したので何を言ったのか理解していなかった。
っと、言うより理解するだけの余裕が無かった。
その為周りの事も気にしておらず………その結果。
「だそうですよ姫様」
「へ?」
そんな間抜けな声を口から出しながら俺はアルバートさんの視線を追いかけて後ろに振り返った。
そこには顔を赤くして照れた顔をしている姫さんが立っていた。
その顔を見て自分がさっき言った言葉を思い出し思わず硬直した。
やべぇ!何も考えずに思った事を言っちまった!。
どうする!どうしたら良い!。
俺の混乱は更に深まり何をして良いのか分からなくなり姫さんと見つめ合う形でお互いに動きを止めてしまった。
「………あぁ、ウォホン!仲が宜しいのは結構なのですがここはまだ戦場のど真ん中です。そう言うのは安全な場所に戻ってからやって下さいませ」
「「っ!ご、ごめんなさい!」」
暫くの間そうして居るとアルバートさんが流石に焦れたのかわざとらしい咳をして俺達を注意した。
どれ位そうして見つめ合っていたのだろうか?1分?10分?それとももっと長かったのだろうか?流石に気を抜き過ぎたここは死が隣り合わせに有る危険な異世界の戦場だ。
これからまだ気の抜けない戦いが有りやらなくてはならない事も沢山有る。
気合いを入れ直さなければ………。
「そ、それで何か有ったのか姫さん」
「あ!えっと!避難誘導の方が落ち着いて来たので何か私にも出来ないかと!」
先程から俺がケガを治した者から運び混んで貰っていたのだが………落ち着くにはまだ早いはずだが?。
「落ち着いたって……避難誘導はまだこれからの筈だけど?」
「はい、その……比較的軽傷の方や行動に支障の無い方が陣頭指揮に当たってくれましたので………」
「成る程、それじゃぁ………神官さん何か手伝いで必要な所は?」
「………ふむ、姫様僭越では有りますがMPはどれ程残られてますか?」
「先程から殆ど使ってませんので7割程まで回復しています」
「でしたらば軽傷者の治癒をお願い出来ますか?」
「分かりました!全力で………」
「姫さん」
姫さんは神官の人に言われそれに答えながら動き出した。
その姫さんの言葉を遮りつつ俺は姫さんの動きを止めた。
「どうかしましたか!」
「今もしかして軽傷の怪我に全力で魔法を使う積りだったか?」
「えっと……ダメですか?」
「ダメと言うか………」
俺が止めた理由が分からないのか不安そうにしながら俺に問いかけて来た。
さてどう説明するかな………。




