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3-16


「やめろバカっ!!脱がなくていいっ!!」


「脱が、なくていい?」


「そうっ!!脱がなくていいのっ!!

 お前はそのままでいいのっ!!

 分かった?!」


「・・・・・・」


ぼーっと、杏奈は俺を見つめている。

ヤバいな。これ、解けるのか?


多分、この目は、危険な力を持ってる。

従わせるってやつ、だよな。


目を瞑るわけにもいかないし・・・・・・



「・・・・・・あれ?大地?・・・・・・えっ?!」


杏奈は、驚いている。

ん?正気に戻った?


「ちょ・・・・・・やっ、何?だ、ダメだよ?

 まだ、早いよ・・・・・・」


俺が両手を掴み、

ブラウスの前がはだけていて、

そんな中正気に戻ったら、そうなるよな。


「ごめん。」


素直に謝って、両手を放す。


「あ、謝られても・・・・・・困るけど・・・・・・」


ブラウスのボタンを掛け直す杏奈の顔は、

かなり真っ赤だ。


俺の目も、まだ真っ赤なのかな。











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