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「血で狂ったヤツ、止められるんなら
いくらでも力になるよ。でもまだ、
自分に何が出来るか、
全然分かんねーんだけど・・・・・・」
「ありがとう、朔耶。」
「なんていい子なの、あなたは・・・・・・」
感謝するのは、まだ早ぇだろ。
「みんなで一緒に晩ご飯!と言いたいけど
朔はまだ、短剣の後遺症が
残っているわよね・・・・・・」
「それで、早速なのだが・・・・・・
アンナちゃん。朔耶に血を
分けてもらえないか?」
・・・・・・へ?
親父、何言い出すの?
「傷の負担も軽くなるはずだ。
・・・お前が大事に至らなかったのは、
アンナちゃんの血を
飲んでいたからだと思う。」
「きっとそうね!
私からもお願いします、アンナちゃん。」




