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一度失敗したせいか、変に踏ん切りがついた。


今度は、思いっきり嚙みつく。



「っ!」



杏奈の様子が気になる前に、

考える暇がなくなった。


口の中に流れてくる、滑らかな温もり。


いつも飲んでいるやつとは、全然違う。



なんだ、これは。


デザート、なんかじゃない。


最上級の、メインディッシュ。



美味い。美味すぎる。

ヤバい。止められない。



「・・・・・・ん、あぁ・・・・・・」



吐息混じりの声。

ここで、杏奈の様子がおかしい事に

気がついた。


はっとして、離れる。



「おい、日下部!大丈夫か?!」







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