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そう言われて、俺は息を飲む。


どくんどくんと、心臓が騒いだ。


「大地なら、いいかなって。

 好きな人に、飲んでもらえるなら・・・・・・

 あはっ、やばっ。自分キモいっ。」


そう言って明るく笑う杏奈に

撃ち抜かれたのか、

噛んで飲むという行為に、緊張したのか。


動悸が、ヤバい。


「・・・・・・ね。大地。飲んでよ、自分の血。」


待ちなさい。

その上目遣い、やめなさい。


ぐっと耐えて、平静を保つ。


「・・・・・・普通に、噛んだら痛いぞ。」


「痛いだろうけど、大地の為だもん。

 どうなるか、やってみようよ。」



悪魔の囁きとは、この事か。

悪魔というより、小悪魔だ。


吸血鬼の本能、なのだろうか。

飲んでくれと言われて、

叫びたくなるほどテンション上がるのは。


「同じ吸血鬼に、なっちゃったりして。

 ふふふっ、そうなったらなったで、

 素敵じゃない?」



殺し文句だ。それは。












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