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杏奈は、歩いていこうとする。

これで終わりでいいと思ったが、

追い打ちを掛けておこうと、俺は言葉を掛けた。


「その程度で、

 俺と仲良くなろうとか言うな。

 興味本位とかそういうの、大嫌いなんだよ。」


歩く足を止めて、杏奈は振り返る。

大きな目に涙を溜めて、

今にも泣きそうだった。


「口先だけの女とか、いらねーから。」


これでもう、こいつは離れる。


その容姿活かして、真のイケメンに絡め。

もう気まぐれの、無いものねだりすんなよ。


「じゃあな。」


俺は、ベンチから立ち上がる。



睨むように見据えるこいつの表情は、

何かが爆発する前に見えた。


顔が、赤い。








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