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天才王子は執務をする 10

昨日は遅れて申し訳ありませんでしたー!

投稿できてるかな?と見てみたら三十日の三時投稿という滅茶苦茶なことになってまして、急いで投稿した次第であります。はい。

ちゃんと、毎日投稿できるように頑張りますので、よろしくお願いします!!

広い机に、二つの椅子。

その机に大量に広げられたインクと紙とペン。

そして、机に座る少年少女は、黙々と何かを続けているーー。


「ローズ、ここはどうする?」


「…そうですわね。その件に関しては、銀行という機関を作ったらどうでしょうか」


「銀行とは?」


「お金の管理をするところですわ。おもに、担保を使った金の貸し出し、市民の使える、貴重品やお金の金庫を生業とするのはどうでしょう」


「…父に聞いて採用しよう」


「…ありがとうございます」


そうして、その日のうちに可決したのは、まず銀行。

医療体制の強化、そして、憲法に法律。

いまでも、法律と似通ったものは存在しているが、あまり認知度が高くないのと、深くは決まっていないのとで同じ犯罪同じ事でも、処罰に、天と地ほどの差があることがあり、反感を買うことがある。


それに、宗教裁判。

僕は、変装してあれに一度だけ立ち会ったことがあるが酷いものだった。

宗教裁判には、ある、喧嘩に似通った戦いに勝てば、罪が無くなるという掛けがある。

ただ、それは無慈悲なもので正々堂々と言いながら罪を犯したものは屈強な男と戦わせられる。

もちろん、女も。

そして負ければ罪は重くなり、拷問に近い中傷や、質問を受けさせられたあと腕に焼印を押され、牢に投獄されれるか、処刑…火炙りや、この頃はギロチンという異国から入ってきた処刑道具も使われることが多いそうだ。


それをなくすために、憲法を作り、それに乗っとり法律を組み直すことに決めた。

簡単な設定まではローズが行ってくれるそうなので、僕は、先に銀行についての報告書を作ってしまっていた。


ローズに説明されたことを要約したそれは、トンチンカンな父の馬鹿従者でも理解できるだろう。


医療体制の強化については、この国の医療ギルドに依頼することにした。

まず、薬や化粧品の、鉛と水銀の完全撤去。

…この件に関しては、ローズには言っていないが多少の武力行使は良いと思っている。

数人の犠牲で大勢が助かるなら…まぁ、その数人の中に家族が入っていれば、本来王はそちらを優先しなければならないのだが、いまはそんな事を言っていられない。


今はまだ、白粉などを使うのは貴族中心だが、この頃地方の豪族たちの夫人が化粧に力を入れ出したと聞いている。

そのものたちにどく化粧品どくが行き渡ってしまう前に止めなくてはならないからな。


「他にはないか?」


「そう、ですわね……食べ合わせなどにより、ガンという…細胞の病気にかかる確率が上がるものだったりはありますが、私には平民の生活水準がよくわからないのでなんとも…」


「そうか…」


「あ、でも。丸薬を包むのに銀を使っているなら辞めさせてください。あれは、保存がきくし、少量飲むのには良いのですが、大量に飲むと毒です」


「銀の丸薬もダメか……そうなるとこの国の医療体制は、強化どころか根本から見直す必要があるな…」


「ええ、まぁ。貴族自身は大体お抱えの治療士に治療を頼むので、おもに薬を飲むのは、治療士を雇う余裕のない弱小貴族か豪族、それかへんな健康『オタク』ですから…。あとは、公爵などの大きな貴族に雇われたそこの重役、程度でしょうか…」


まぁ、そうだろう。

現に、僕もローズも薬など数えるほどしか飲んだことはない。

大抵は、治癒士…ただの発熱などの場合は自然回復を待つことも結構多い。


「まぁ、とにかく一番は鉛と水銀の廃止、それと丸薬の銀の廃止だな」


さぁ、これから忙しくなるぞ。

僕が、ローズの為に、この国の全てを変えてやる…!

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