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第三回 〜異世界の食事情〜

 おや? おやおや? 私の書斎に客が来たようですね。


 皆様ご機嫌麗しゅう♪ 私は熾の天使フィアネリス、ヒトとキツネの異世界黙示録の著者でございます。


 短編から見に来てくれた方はどうもありがとうございます、初めての方はようこそ。


 今回は異世界あるある第三回ということで、テーマはこちら『異世界での食事の事情』をテーマにしていこうかと思います。


 まず、異世界はよくありがちな中世ヨーロッパな世界観が多いですね? なろうの作品によっては、そういった世界で数々の料理を作っていく、というコンセプトの物もあります。


 ですが、実際には中世ヨーロッパにはない食料が、本来たくさん存在します。順を追って話しますね。


 まずですが、中世ヨーロッパにはジャガイモがございません。これは有名な話で、ジャガイモは近代の大航海時代になってから流れ着いてきた品です。ドイツではカルトッフェルなどと呼ばれておりましたが、実は中世ヨーロッパの時代にはまだ存在しませんでした。


 ではどこから流れてきたのか、大航海時代に南米から渡ってきた食料のようです。つまり、時代的にはもう少し後になります。不思議ですよね、ドイツには芋料理が郷土料理として根付いてるのに、中世ではなかったなどとは。

 同様の理由でとうもろこしもございません。こちらも大航海時代以降に流れてきました。


 同じ貿易で有名なのといえば香辛料ですね。こちらもグラム単位で金レベルとかなり価値があり、一般的な家庭では扱われることがございませんでした。


 香辛料とは違いますが、砂糖も高価でした。こういったものは全て貴族の食べ物で、一般家庭では蜂蜜を代用していたそうですよ。


 中世の主食はパンでした。ただここで注意して欲しいのが、皆様が思い浮かべるようなふわふわのパンが一般で食べられてるわけではありませんでした。

 ではなんのパンを食べていたのか? それは、硬い黒パンなどでした。皆様が食べていたような白パンは、これも貴族が食べるような物で、一般には流通しておりませんでした。


 飲み物は何かあったのか? 牛乳と紅茶とありますが、牛乳は搾りたてでもない限り飲まれることはなく、牛乳を入れる女の肖像画はあっても基本はチーズなどに加工されておりました。

 では紅茶は? 割とありそうな雰囲気ですが、中世ヨーロッパに流れてくるのはまだ先の話であったそうです


 酒の類はワインとエールの二つがありました。特にエールは保存が効く為大航海時代に船に酒樽を持っていったと言われるほどですね、漫画、ワンピースにおいてビールが飲まれるのもそういう理由です。


 肉は何があったか。基本は豚肉でしたが、この食料は、塩漬けや燻製、ソーセージ、ベーコンなどにして保存していて、そのまま焼いて食べることはなかったそうです。恐らくは、シチューやスープなどの煮物に使われていたのでしょうね。なお、鳥も食べられてましたが、牛は労働力となるので食べられることは少なかったそうです。


 魚はニシンの塩漬け、干しダラがメインでした。ここら辺は大陸が大規模を占めてるのもあって鮮魚が流通してなかったのかもしれませんね。


 ではいったい、普段から何を食べていたのか、基本的にはスープやポタージュ、麦粥がメインの料理でした。一般家庭では大鍋で煮込むのが文化となっており、それらが一般の食事でした。

 特にポタージュは、ヨーロッパにおける郷土料理で、様々な地域で違うものが食べられてました。


 意外にもパスタも料理としてありました。イタリアなどで食べられており、これは普通の料理だったそうです。


 さて、ここまで中世ヨーロッパの料理について語りましたが、味の方は? というと、皆様日本人が想像するような美味しい料理ではなかったのだと思います。

 そもそも日本の料理は世界遺産に登録されるレベル、他の国とは味の良さなどは桁違いなのです


 じゃあ小説を書くときは上で書かれたような料理でなければならないのか、そう言われるとそうでもございません、あくまでなろうでありがちなのは、中世ヨーロッパ風の世界観であって、本物のそれとは違います。寿司のカリフォルニアロールのように、好きに創作して料理を作れば良いのです。


 ではここからは異世界でありがちな料理について語っていきますか。


 異世界でありがちなもの、多いので一つ挙げるならば、多種多様な魔物の肉でしょう、大きなドラゴンの肉を豪快にかぶりつく光景は、モンスターハンターシリーズを見てきた方々ならば憧れますよね?


 他にありそうなもの、それはその異世界の地域ごとの特産品などでしょうか、山や森に近い村などでは薬草やキノコが、海ならば魚があったりするでしょう、場合によっては魚系のモンスターもいますが、魚介類は一部悪魔の食べ物と呼ばれているものが地球にはあって、存外異世界人も、魔物の食材に対しては同じ考えを持っているかもしれませんね?


 保存方法に関しても、異世界によっては発達してるかもしれません。氷魔法などを使って擬似的な冷蔵庫を作ってたりしている可能性もあります


 では食中毒はどうなるのか? 魔物の食材や山で見かけるキノコ、確かに食べてみたいと思うでしょうが、異世界には異世界の食事情があるというもの、寄生虫や未知なる病原菌、あるいは毒などが含まれてるかもしれません。


 ですが、そういった毒などを主人公があの手この手で加工して素敵な料理にする、というのは、こういうものの鉄板ですね。あるいは、元の世界から持ち得た料理スキルで、仲間たちや街の人の舌鼓を鳴らす、などという話もございます。


 異世界にも、現実にも、こういった様々な料理事情がある事が分かりますね。


 では、今回の話はここまで、またお会いしましょう♪

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