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第一回 〜まずは異世界に降り立ってのサバイバル⁉︎〜

著作、ヒトとキツネの異世界黙示録、その舞台裏、異世界でのあるあるに迫る!

 また一人誰か異世界を夢見る英雄志望が出たようだな。


 というわけでこんにちはと言うべきか。

 俺は異世界管理組織『イストリア』異世界特別調査隊四課所属の陽宮(かげみや) 永戸(ながと)だ。作者が書いてる小説『ヒトとキツネの異世界黙示録』の主人公、とでも言っておこうか。


 今回から、このエッセイ、"ヒトとキツネの裏話"の連載版、その解説を務めさせてもらう一人だ。


 とはいったが、なんで短編で解説した神癒奈とフィーネではなく、俺からなんだ? 確かに人選では間違ってはないが、普通こう言うのは短編版で出たキャラが担当する役割だろう?


 ん? あぁ、そもそもこのエッセイが何か、まだ説明をしてなかったな。このエッセイは、異世界でありがちなテンプレ、お約束、メタな話を俺達がしていく、と言うエッセイだ。


 ぶっちゃけ、"異世界あるある解説話"、みたいなものだろう


 一応、フィーネから台本は渡されてる。それを手に今回解説していこう。


 というわけで第一回は『まず異世界に降りたってどう生存するか』だ。


 えっ? ちょっと何言ってるか分からない? まぁそれもそうだろう、だってこのあたりは、異世界にやってきて最初、主人公皆違和感なく溶け込むからな。街の中に降り立った貴方は、様々な知識を使い、異世界での暮らしを始め…られたらいいだろう。


 とは言え、異世界に降り立ってまず最初、油断することはできない。


 お前達は『マインクラフト』と言うゲームはご存知だろうか? いいや、知らないはずもないだろう、四角い世界でブロック建築やダンジョン探索をしていくアレだ。


 マイクラを知ってる人なら分かると思うが、まず最初に世界に降り立ってお前達はまず何をする? 呑気に歩き回るか?

 いいや違う、まずは安全圏の確保、ここから始まるはずだ。


 こと異世界にも同じようなことが言える、異世界に降り立ってまず都合よく街の中に立てると思わないほうがいい。

 降り立ったらまずは何もない広々とした野原から、なんてのも甘えだ。

 もしかしたら極寒の寒い地域から、あるいは灼熱の砂漠から、ひどい場合だとダンジョンの中に魔王の城の近く、あげくは上空何百何千メートルからスカイダイビング、なんてこともある。そんな状況下でおちおち呑気にいられるか? まぁ、"ない"よな。


 じゃあ次は周囲が安全なのか。広々とした草原なら構わない、あたりが見渡せて危険も把握しやすく、なおかつ第一村人発見(ファーストコンタクト)もしやすい。

 だがもし仮に、何かの間違いでモンスターの巣のど真ん中から始まったらどうする? この手にお決まりの"チート"があるかないか関わらず、何かを確認する前に次の瞬間にはモンスターの胃袋の中、なんて展開があり得るだろう


 次は自分の手持ちだ。この手でありがちなのは、転移、転生する前に持っていたアイテムと、向こうの世界からデフォルトでたーぶーん持って来れるであろう自分の服だ。

 何故多分とつけるかって? いや、あり得なくはないだろ、全身真っ裸の状態から始まる原始人みたいな生活も。

 とはいえ、基本的には服はあるだろうから安心するといい、余程のことがない限り、少なくとも人間としての尊厳は守られるはずだ。


 でだ、最初にその手持ちで、一体どう生き残る? そんな都合よく小さな魔物は倒せそうな十徳ナイフとかスタンガンとか持ってるわけないだろう? 現代日本でそんなもの、気軽に持ち歩けてたまるか。大抵手持ちはポケットに電話くらいだろう。

 そんな手持ちを持ってたらまだラッキーな方だ、ならもし仮に手持ちにそんなものがなかったとしたら? 完全なすかんぴんから始まる。


 そんな状態で一体どうやって生き残るのか。昨今のSNSサイトとかで見るようなDIYで作る小屋でも建てるか? そんなもので生き残れたら苦労しない。木は殴っても壊れてアイテムにはならないし、マイクラほど異世界というのは楽じゃない。


 まずは村、町を探すことからだ。そしてなるべく、盗賊やモンスターに見つからないこと。

 なんでかって? 仮にジャージ姿で異世界にきて、そんなのを盗賊に見られたら、珍しい服装を着ていると思われて狙われる。逆に、物珍しい服装ゆえに商人に買い取ってもらえるケースもあるが、それはレアケースでラッキーな例だ。

 当然ながらモンスターにも警戒しなければならない。異世界にきて早々モンスターに素手で挑んでそのままリタイア、なんて真似は避けたいだろう?


 運よく貴方は村や街、あるいは行商人を見つけたとしよう。次はコミュニケーションが取れるかだ。


 都合よく異世界語が分かってそのまま文明人の暮らしへ…なんてできたらいいな。

 よくあるパターンは異世界の文字が読めないパターンだ。これは商売とか暮らしで普通に支障が出る。最悪の場合はコミュニケーションが取れない場合だ。

 異世界人ともみくちゃの格闘にはなりたくないだろ? わかりやすい例がモンスターハンターの実写版だ。


 そして、町や村に到着して、ようやくここから異世界生活が始まる……おっと、最後に一つ、重要な点があるぞ。

 そう、金銭だ。手持ちがすかんぴんで、言葉は話せても文字は読めない、その状態で、どうやって金を稼ぐ? 誰かの家に上がらせてもらってしばらく生活をさせてもらったら幸せだ。だがそうともいかない場合、自分の服を売ってでも、近くの人の仕事を手伝ってでも、まずは宿の金が必要になる。

 ある北海道の有名ローカル旅番組でも言ってたな? 「まずは飯より宿」と。まぁ、近辺で美味しい水や食料が手に入れられればの話だが。

 とは言え泊まるところがなければ、外でむき出しの路上生活をする羽目になる。異世界でホームレスなんて体験はしたくないよな?


 宿を確保して、あとは飯さえなんとかできれば、ようやく異世界一日目のサバイバルはクリアだ。

 ここまで聞いて分かったと思うが、異世界にきて最初、そんな好都合で話は進まないんだよ。もしかすると、誰かが転生とかしたりする裏で、そう言った死者が出てるかもな。

 まるでフロムソフトウェアのゲームだ。


 というわけで、第一回の解説は終了となる。どうだったか? 参考になったか? もしかすると、マジで異世界に行った時にこのサバイバルガイドが役に立つかもな? こんなふうな解説が他にも様々出てくるから、今後ともチェックだ。


 じゃあな、また会う時を待ってるよ。

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