表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】悪役令嬢に転生したのでレベルを上げずに生き延びます。  作者: こみやし
02.天使と勇者の入学

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/44

02-04.入学前


 セーナのレベルが上がりづらくなってきた。



 これ以上はダンジョンの深部まで行かねば難しいだろう。残念ながら数日間屋敷を離れる許可は、今のセーナですら取れないらしい。


 まあ、魔王を倒す前に勇者に何かあったら、一族郎党処刑されてもおかしくないし。しゃあないか。こればっかりは。



 これ以上は学院入学後にすることにして、一旦レベル上げを切り上げた。


 今は、急激に上昇した能力を使いこなせるように訓練している。自分の魔法で自滅しましたとか笑い話にもならない。



 セーナの光魔法は相変わらず強力だ。


 爆撃魔法って火属性じゃなかったの?


 光属性版があるの?


 ゲームに無かったよ?



 未だにセーナは攻撃魔法があまり得意ではない。障壁や探知、回復等は直ぐに使いこなしてしまったのに、攻撃魔法だけは力を込めすぎてしまう。


 何が原因なんだろう?


 細かい作業が苦手なわけでもないのに不思議だ。何か心の奥底に「全てを壊してしまいたい!」的な感情が眠っているんだろうか。ストレス溜まってそうだもんね。主に私のせいで。ごめんて。




----------------------




 王様から貰った国宝魔道具は「快癒(カイユ)の指輪」だった。


 やったぜ! 回復じゃん! と喜んだのだが、この魔道具とんだ欠陥品だった!


 つけている限り自動で傷を癒やしてくれるのだが、魔力消費量が半端じゃない。


 しかも制御できないので勝手に吸い尽くされる!


 さらに傷を負っていなくても常時発動してる!


 今の私では一分も付けていられないだろう。


 やっぱり魔力回復の指輪返してくれませんかセーナ様?


 嫌? そうですか。


 あれ、この世界に一個しか存在しないはずなんよね……。



 レベルを上げて魔力量が増えれば、自前の魔力の回復量も増えるはずなので、いつかは実戦使用も出来るのかもしれない。取り敢えず大切に取っておこう。



 というかさ。何でこんな危険物を王様は私にくれたん?


 普通の人が付ければ、一瞬で昏睡状態間違いなしなのに。


 効果知らなければただの呪いの指輪ですよ?


 名前が知られてるのだから、効果も知っていたのだろうけど、リスクは知られていなかったのだろうか。



 私を謀殺してセーナを取り上げようとした?


 天使として祭り上げておいてそんな事はしないか。


 むしろ天使として祭り上げちゃったからこそ、搦手が必要になった?



 何かきな臭い感じもするが、お偉い方々の企みなど私に見破れるはずもない。


 その手の難しい事はセーナに任せてしまえばいいのだ!


 ごめんて、怒らないで。




----------------------




 昔ダンジョンで回収したガラクタの多くは、私の部屋のクローゼットの肥やしとなっているが、二つだけ素晴らしいお宝があった。


 一つは、手のひらサイズの小箱の形をしていて、所謂アイテムボックスだった!


 しかし、入口が小さいので大したものは入れられない。しかも容量も殆ど入らない。時間停止機能もない。絶妙ながっかり加減だった。


 快癒の指輪は普段ここに入れて持ち運ぶ事にした。これで安心安全だ。万が一肌に接して効果が適用されたら事だし。戦闘中にそんなことになったら冗談抜きで命に関わるからね。なむさん。



 もう一つは球状のバリアを張る指輪だ。


 物理的には全く効果がないのだが、魔法だけを防いでくれる。魔力を込めれば瞬時に発動し、少ない魔力でも初級魔法の一発程度なら完全に防いでくれる。


 まあ、セーナに取られたけどね!



 あなた自前のがあるじゃない! と思ったけれど、光魔法の障壁は魔力消費量が多い。物理攻撃も防げることが影響しているんだろうか。


 私は上空から一方的に攻撃できるし、最悪、魔法少女の服のインチキ耐久で耐えられる。そもそも、私の判断速度では適切に障壁を張ることが出来ない。


 などと、セーナに言い包められてしまった。


 快癒の指輪はいらない? そうですか。



 ということで、結局風の繭の改良は続けている。


 私では、常時発動できる類のものしか使いこなせやしないだろうし。ぐすん。



 そんなこんなで、忙しい時間はあっという間に過ぎ去り、入学の日が近づいてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ