#13 試験
試験の部屋に着き、受験票に書かれた席へ向かう
「では、ハルトさんまた後で」
「はい、また後で」
フェリアさんとは、かなり遠い席だったから一度別れた。
席についてから、10分くらい経つととんがり帽子をつけた魔女、おそらく試験監督の人が来た
「それではこれより、試験の問題用紙を配る。私の合図があるまで、用紙を開くことは決してないように」
問題用紙が全員の手に行き渡る
「よし、行き渡ったな?では、試験を開始する。試験時間は45分だ。」
全員が問題用紙を一斉に開き、解答を始める。
開始から30程経った後、全員の手が一気に止まる
おそらく、魔術式の問題で全員止まったのだろう
実際、特訓でほとんどの魔術式を読み書きできるようになった俺でも、この問題では一瞬だけ手が止まってしまった。
(複合魔術の魔術式を書けだって!?)
複合魔術とは、その名の通り魔術をかけ合わせて作ることができる魔術のことだ。例を上げるならば、聖属性魔術と火炎魔術の複合で聖炎魔術などがある。
そして、複合魔術の魔術式は長く複雑で読みにくいと、悪いところのてんこ盛りみたいな感じだ。
(書店で買った魔術式の本、読んでて助かったな。あれがなかったら、たぶん解けなかったと思うし。)
◆15分後
「試験終了だ!全員ペンを置け」
一斉に手が止まり、ペンが机と当たる音が部屋中に響く。
「次は実技試験だ。全員移動する。」
◆試験会場到着
「では、これより実技試験を開始する。ここに並べ」
全員並び終えると、もう一度試験監督が喋りだす
「私の魔法で眷属を3体呼び出す。そして、そいつらに記録をとってもらう。3人ずつ呼んでいくから、呼ばれたら前に来い。そして、得意な魔術や戦技などを披露しろ。」
試験監督の人が魔法を発動し、鎧型のモンスターのようなものを召喚した。その手には、武器ではなく何かの用紙とペンを握っていた。
(えーっと、俺の受験番号は61番でフェリアさんが67番だから、だいぶ後だな)
「まずは、アイラ、アリス、イーリス、前に出ろ」
─────
「次、ハルト、マイア、マーシー」
(よし来た)
俺は前へ出て、前日までと同じように魔術を発動した。
淡い光が自身の身体を包み、やがて赤く光り始める。更に、その赤き光は炎になり身の回りのものを燃やし尽くす。
そうすると、隣りに立っていた試験監督の眷属がいつの間にか燃えて、溶けていた。
「おいお前!なに壊してんだ。熱っ!一旦止めろ!」
「は、はい」
俺は、自身の身体に流れる魔力をせき止めて、魔術の発動を止める。
(や、やりすぎたか?)
「ふぅ、さて、お前の魔術がいかにすごいかはわかった。だが、記録が取れないのはかなわんのだ。(私が、校長にお叱りを受けるんじゃぞ)」
「は、はぁ」
「まあ、とにかく今日の試験はこれで終わりだ。先程の教室に戻って待機しておれ。」
「わかりました。」
ちなみに、フェリアさんは次の班で巨大な氷柱を大量に飛ばしてたよ。
教室に戻り、数分待機しているとフェリアさんが戻ってきた。
「あ、ハルトさん!試験どうでした?実技は試験監督さんの眷属、溶かしちゃってましたけど。」
「フェリアさん。まずまずってところですかね。でも、結構自信はあります!」
「流石ですね!そういえば複合魔術の魔術式書けましたか?」
「書けましたよ。」
「私、書けなかったんですよ....」
「ま、まぁ、人間誰だってそういうときはありますって!」
「で、ですよね!みんなの手も止まってましたし、大丈夫!ですよね?」
そんなことを話していると、全員の実技試験が終わったのか、試験監督の人が戻ってきた。
「よし!全員いるな?これにて本日の試験は終了だ。気をつけて帰るように。それでは諸君、ここで再開することを願っているぞ。」
そう言って、転移魔術でどこかへ行ってしまった。
「よしっ!帰るか」
「帰りましょう!」
俺達は、宿「風見鶏亭」に戻ることにした
6時に投稿できなくてすいません。それと、短くてすいません。
昨日も何かと用事があり、書き上げるのが遅くなってしまいました。
括弧についてなんですが普通に喋るときは「」、小声が「()」複数人が同時、または大声が「「」」、心の声が()です。
次回更新は一日飛んで24日になると思われます。




