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とあるダンジョンの探索記  作者: アイネコ
第三章、人々の暮らし
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何処までも

ザコ戦しかないので、戦闘シーンはありません。

イベント戦は、もう少し先になるかと





 22階層の攻略を始めて6日目


 仮拠点を数カ所作り、大きめの拠点を中央にひとつ造り、23階層への階段手前へとたどり着いた。


 今までの攻略では、拠点を確保して後方から送られてくる戦士たちが成長するまで待ち、そこの拠点を防衛出来たのちに攻略を進めるので、非常に時間が掛かっていた。


 だが今回は、仁の召喚と魔方陣が在るので、明らかに早い速度で攻略が進んでいった。



「しかし、これ程早くなるとか、ヘコむな」

「あたりまえニャ、主は最強だし、サーベルタイガーとワーキャット部隊は優秀なのニャ!」


「くっ…… そ、そうだったな」


 圧倒的な速度での攻略で、力の差を感じヘコむリウだが、逆にサーベルタイガーとワーキャットのコンビは大活躍して、ミケは大満足であった。



「マルス、ちょっといいか?」

「ん、なんだ?」


 マルスは自分の班の連中と、簡易テーブルでコーヒーを飲んでいた。


「そろそろ23階層への階段なんだが、先遣隊をやってみないか?」

「ふむ、先遣隊か…… いいぞ、やらせてくれ」


「ん、ならリウとミケ、オーガとワーキャット達を連れて、明日の朝向かってくれ」

「分かった。 すまないな、色々と気を使わせてしまって」



 マルスは、リウの落ち込みが気になり、レドの居ない何時もの雰囲気作りが無いことに、少し不安を感じていた。


 今回の先遣隊でも、個別に動くのは普通だが、あえてミケにオーガとワーキャット達を連れて行くのは、何時もの雰囲気に近いものだ。



「ん? 当然だろ。 お前たちには期待しているし、大事な部下だからな。 ケアをするのは俺の役目だ」

「そうだったな」



 ☆ ★ ☆



 翌日の早朝、マルス、リウ、ミケの3人はオーガとワーキャット達30名ずつを連れて出発した。


「次に会うまで、無事でいろよ」


 仁は先遣隊を見送り、その無事を祈る。



 ◇ ◆ ◇



 先遣隊を見送り、仁は残る配下に野営地の防衛を任せ、始まりのダンジョンに赴き、防衛戦の兵力補充を計る。


 ゴブリンを始め、オークやホブゴブリン、オオカミ達を白のダンジョンへと、転移魔方陣で各地へと送り込む。


 その総数、1000体を200体ずつ送り込む事で、防衛戦を任せる事にした。



「お久しぶりです、主よ」

「ん? ああ、お前か、久しぶりだな」


 そこにふらっと現れた白骨体、守護者のリッチである。


「どうだ調子は? 足りない物とかあるか?」

「なにも問題は無いですな。 足りない者は、主の()()()ですな」


 リッチはさらりと、仁の問いに嫌味を混ぜる。


「フッ、相変わらずだな」

「ええ、ここは楽園。 人とモンスター達の修練の地。 神々が与えたもうた、試練の始まりの地ですので」


「うむ、配下のモンスター1000体。 平均Lv30の兵力、有難く遣わせて貰う」


「はっ、この地のモンスターは主に従い、戦地に赴きその助けとなる事にこそ、無上の喜びと感じるでしょう。 存分に、遣ってやって下され」



 ◇ ◆ ◇



「準備はいいか?」

「問題ない」

「いつでもいいニャ」


 マルス、リウ、ミケは顔見合わせ、23階層への階段を下りていく。



 ◆ ◇ ◆



 23階層にたどり着くと、そこは広大な空間であった。



「うわぁ…… 壁や天井がないな」

「こりは……」

「こりゃ、どっちに行けば良いんだ?」


 マルスとリウやミケも、如何するか考えたが答えは無かった。


「敵は居るのか?」

「分からん、広すぎて音すら聞こえん」

「んー、ジェットちゃんじゃないとダメそうニャ」


 索敵能力が及ばぬ場所での侵攻は、危険であると判断する。


「そうだな。 一度戻るぞ」

「あいあい」

「こりゃ、なにか起きそうだな」


 せっかく23階層に降りたが、一同揃って引き返すこととなった。



 ◇ ◆ ◇



「そうか、やはり何も見えない程に広いのか」


「ああ…… というか知って居たのか?」

「ん、一応マップでは調べたんだが、なにせ比較対象となるものが無かったんだ。 だから、見に行かせたんだよ。 マップでのカメラだとただの空間だし、マップ機能だと、ただただ広いだけのマップだったしな」


「なるほど、百聞は一見に如かずと云うことか」


 マップによる索敵は、確認が出来るツール程度であると仁は語り、自分の眼で見なければ、実際は分からんのだなとマルスは納得した。



 ◇ ◆ ◇



 翌日、仁達攻略部隊は23階層に降り立った。



「うん、分からん。 こりゃ駄目だな」

「だろ?」

「「ダメだった……」」


 着いて早々、仁は匙を投げる。


「んー、どうすっか…… ジェットは防衛に参加してるしな……」


「如何するんだ? 壁沿いに進むか?」

「いや、次の通路まで真っすぐ進む。 壁づたいだと、かなりの時間が掛かりそうだからな」


「ん? どういう事だ?」

「この空洞が、それだけ広いって事だよ」


 仁はマップをスクリーン上に開き、次の通路が見える処まで、マップの縮小を繰り返していた。


 大凡、半径8km以上の大空洞であった。


 仁はマップを開きつつ方向を定める。

 次の通路は、左に少しそれた先に在ると指差した。


「ほう、さすがは主」

「ん、さすがだニャ」

「ハハ、そうだな」


「ちょっと待ってろ、道具を作るから……」

「「「了解」」ニャ」


 仁は、煙玉を作った。


「よし、いくぞ………… フン!」


 仁は煙玉の導火線に火をつけて、徐にそれを通路の方角へと投げる。


「「おお!」」

「すごいニャ! すっ飛んでいったニャ!」


 仁の全力投球で、一直線に飛んでいく煙玉は途中で煙を上げつつ、何処までも真っ直ぐに飛んでいった。


「よし、これで暫くは、真っ直ぐに進めるぞ」

「「「オオー!!」」」


 遙か先にある通路の方角で、煙玉の煙は立ち上っていた。


「それじゃあ、いくぞ。 全員装備確認後、出発だ!」

「「「ハイ!」」」


 こうして、その日は16km程を移動して、そこで1日目を終えた。




防衛戦を入れるかどうかが悩み処ですが、もう少し進んでから考えます。



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