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ある朝、僕の“それ”が消えた。  作者: 花束 いと


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第15話 男らしい告白(?)

 放課後の屋上は、風がよく当たって涼しい。


 でも、今日ばかりはどれだけ風が当たっても暑く感じた。



「話って、なに?」



 奥田さんが、メガネ越しに僕を見つめる。


 彼女も、僕と同じでどこか落ち着かない様子だった。

 整ったおさげを指先でもてあそんで、遠慮がちに僕の出方を窺っている。



 こんなときでも、奥田さんは女の子っぽくて可愛らしい。


 そんな言動に、僕の心は一年前から射抜かれていたのだ。



(奥田さんはいつも、僕に『女の子らしさ』で惚れさせてくれてた。

 なら、僕だって今くらいは――!)



 すくみそうになる足を、ぐっと踏ん張る。

 こぶしを握って、自分の背中を後押しするように一歩踏み出した。



「お、奥田さん!」



 声が裏返りそうになる。

 男として情けない姿は見せられない。


 僕はこぶしを更にきつく握って、

 できるだけ、勢いをつけて口を開く。



「一年前からずっと、奥田さんのことが好きでした!

 一生幸せにするからついてきてください!」



 片手を差し出して、頭を下げる。

 今朝と同じくらい――いや、それ以上に深く腰を曲げた。


 頭に血がのぼって破裂しそうだ。

 正直、自分でも上手く言えたか分からない。


 ……奥田さんに、僕の気持ちは伝わっただろうか。



「蒼井くん……」



 ぽつり、と頭上から声が降ってきた。

 思わず顔をあげる。


 すると――

 奥田さんが泡を吹きだしたではないか!



「ゴフッ……」

「え、ちょっ! なに、大丈夫!?」



 慌てて駆け寄る。

 倒れそうな奥田さんを支えて、軽く身体を揺さぶった。



「ごめん……蒼井くん」

「そ、それはノーってこと?」

「……」

「……奥田さん!?」



 奥田さんは、気絶した。

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!

評価や感想をいただけると大変励みになりますので、もし楽しんでいただけましたらよろしくお願いいたします!

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