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知らない女の子に私は今日も100円で抱かれている~100円で抱かれる部~  作者: グナ


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麗奈VS愛花

放課後、部室に入っていつもの席に座る。

みうはテニス部の方に行っているらしいので、今日の部活は四人。

綾坂と愛花先輩はくつろいでるけど、私と麗奈先輩の表情は固い


麗奈先輩、どうやって切り出すつもりだろう?

いきなり一緒にお風呂入ろうは流石に無理がある気がするな

そこんとこもうちょっとよく詰めておくべきだったかも


「……愛花」

「なぁに?」

「次の休み貴女の家に泊まりに行って良いかしら?」


麗奈先輩がついに切り出した。

唐突感は否めないけど、変に回りくどいよりかは良いと思う


「ごめん。私の家、女の子呼ぶの禁止なんだ」

「なんでです、ガァ!?」


質問しようとした綾坂の口を手で塞ぐと、捕獲されたアヒルみたいな声を出した。

愛花先輩の過去知らなくても今までの行いからなんとなく分かるだろ

そんなん聞くな


「そ、そうなのね。じゃあ私の家に泊まるのはどうかしら?」

「……どういうつもりなのかな?」


愛花先輩は、麗奈先輩じゃなくて、私に尋ねた。

え?なんで私に聞くの?企みがバレてる?


言い淀んでいると、愛花先輩は目を細めて私を真っ直ぐに見つめた。


「お昼休みに奈凪ちゃんが麗奈のこと何処かに連れ出したよね?麗奈と同じクラスだから見てたよ」


あー!

そうだった。愛花先輩は、麗奈先輩と同じクラスだった。

バレバレじゃんか!浅はか過ぎる!ばかばか!!


「奈凪ちゃんは麗奈になんて吹き込んだの?私と麗奈にお泊まりさせて噛ませるつもりかな?」

「そ、そうじゃなくて」

「吹き込むなんて人聞きの悪いこと言わないの。貴女と一緒に入浴して信用を得ようとしているだけよ」

「あはは、奈凪ちゃんらしい可愛い提案だね」


愛花先輩は笑ったが、目は笑っていない


「でもちょっとめんどくさいかな。そんな面倒なことよりもっと良い方法があるよ」


そう言いながら愛花先輩は、財布を取り出して缶に100円を入れた。


「私と抱き合ってタイマーが鳴るまで耐えられたら、麗奈のこと信用するよ」

「耐えるって何するつもりよ?」

「『禁忌』は超えないよ。いつも通りのルールだよ」

「そんなので良いんですか?」

「うん。そんなのも麗奈は耐えられないと思うけどね。だから麗奈には噛ませられない」

「……随分、舐められたものね。良いわ。その勝負乗ってやる」


麗奈先輩が勢いよく上着を脱いでから、カーテンの奥に消えると、愛花先輩もその後に続いて私達に手を振ってからカーテンを捲って中に入った。

余裕ありそうだけど、何か秘策でもあるんだろうか?

あの麗奈先輩がソファの上で誘惑に耐えられなくなるなんて考えられない


「そんな悠長で良いのかしら?」

「うん。すぐに終わったら可哀想だからね」

「その余裕が命取りになるわよ」


モニターには愛花先輩がいつもお嬢様を相手してるみたいに紅茶を淹れている様子が映し出されている。

もうタイマー動いてるんだけどそんな暇あるのかな?


「ずっと前に恋愛対象の話になったの覚えてる?」

「そんなハナシしたかしら?」

「したよ。綾坂ちゃんが女は恋愛対象に入りますかって聞いて、一人ずつ答えたじゃん」

「覚えてないわ」

「麗奈はパスって答えた」

「そう。そんな話してないで早く抱きなさいよ」

「せっかちだなぁ」


ここでようやく愛花先輩が麗奈先輩を抱いた。

愛花先輩が『禁忌』の穴を突いて何かえっちなことをするんじゃないかと身構えていたが、暫く見ていてもそんなことを仕掛ける様子は一切ない


「今も答えは同じかな?」

「多少は入ると思うわ」

「多少じゃないよ。麗奈は女の子が大好き。だからあの時、パスって言って自分を偽ったの」

「勝手に決めつけないでほしいわね」

「決めつけなんかじゃないよ。今からその証拠を見せてあげるね」


愛花先輩が顔を寄せる。

二人は暫し見つめ合っていたが、やがて麗奈先輩が顔を背けた。


「ほらね。私の顔見れない」

「……親しい貴女と見つめ合うのが気まずくなっただけよ。なんの証拠にもならないわ」

「女の子が好きで好きで堪らないから見つめられると照れちゃうんだよね?」

「違う!」

「じゃあこっち向いてよ」


愛花先輩が、麗奈先輩の頬を両手で触れて顔を向けさせると、彼女の顔は真っ赤に染まっていた。


え、え、え?

なんでこんなことになってんの?

あのクールな部長が茹でタコみたいになってる


「あはは、可愛いなぁ」

「ぐぅ……」

「楽しいけど、あんまりいじめるのは可哀想だからここで終わらせてあげるね」


一気に顔を寄せられた麗奈先輩は、力が入らないのか、顔を背けることが出来ないようで、目だけ背けたが、愛花先輩が唇を寄せると小さく呟いた。


「……許して」

「はい、麗奈のまけー」


軽快にソファから立ち上がった愛花先輩が麗奈先輩に向かって声を掛ける。


「これで分かったよね?麗奈は本気にしちゃうから噛ませられないよ」


カーテンを捲って出てきた愛花先輩は、唖然としている私と綾坂を尻目にカバンを手に取った。


「今日は帰るね。麗奈のことお願い」

「は、はい」


愛花先輩を見送った後にソファに行くと、麗奈先輩はソファの上でうつ伏せになって倒れていた。

揺さぶってみたが反応が無い


し、死んでる?

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