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知らない女の子に私は今日も100円で抱かれている~100円で抱かれる部~  作者: グナ


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夏休みの予定

「じゃーん!」


部室で綾坂が急に何かのチラシを広げてきたので、よく見ると『ネズミーランド学割プラン』と書いてあった。


「今年のゴールデンウィークは泊まりがけでネズミーに行きましょうヨー!」

「ゴールデンウィークのネズミーなんて混んでしょうがないわよ」


麗奈先輩がにべもなく却下したが、陽キャの綾坂は諦めない


「えー制服ネズミー出来るの今だけですよ?」

「なにもわざわざゴールデンウィークに行かなくたってもいいじゃない」

「じゃあ夏休み?」

「夏休みは夏期講習があるし、受験勉強で忙しいの。貴女達、下級生で行ってきなさい」

「そしたら綾坂センパイだけ一人部屋になるから可哀想ですよ」

「なんでだし!?」


綾坂がみうにつっこんだ

みうと二人部屋になったら色々と危なそうな出来事が起こりだな


「私も行きたいなぁ」


愛花先輩の反応に綾坂が飛び付く


「行きましょうヨー!高校最後の夏休みに勉強だけなんて勿体ない!!」

「愛花……」

「麗奈も行こ?勉強が不安なら私が手伝うから」

「……分かったわよ」


夏休みにボラ部でネズミーに行くことが決まり、ワクワクしてきた。

実はネズミー行くの初めてなんだよね

ちょっとハメ外してカチューシャ付けちゃおっかな


そんなことを考えていると、隣に居たみうに腕を組まれて頭を寄せられる。


「奈凪センパイ……一緒のお部屋で寝よ?」

「み、みう?」

「そんなのダメだし!」

「なんでですかぁ?」

「なんか不健全だから!」

「どこが不健全なんですかぁ?」


みうが私にもっと身を寄せて綾坂を煽る

キミ達が二人部屋になれば丸く収まるんじゃないかな


「はいはい、今から部屋割りで喧嘩しないの。当日の部屋割りは私が決めるわ」

「えーそれもやだ。クジとかで決めましょうヨー」

「ダメよ。組み合わせによっては『禁忌』が起こるかもしれない。部員全員で行く以上、ボランティア部の部長としてそれは見過ごせないわ」

「別荘の時はクジだったじゃないですカー」

「その時より関係性が進んでるじゃない」


麗奈先輩の言っていることは正しい

今の私は別荘の時と違って綾坂が恋愛対象に入ってるから、二人部屋は危険かもしれない


そうすると、どの組み合わせが一番良いんだろう?

さっき言ったように綾坂とみうが二人部屋で、私と先輩達が三人部屋?

うーん、三人部屋とはいえ、麗奈先輩と愛花先輩が同部屋で大丈夫かな?

麗奈先輩と私が二人部屋で、愛花先輩と綾坂とみうが三人部屋になるのが一番良いかな

でも愛花先輩は可愛い女の子が大好きな悪いお姉さんだからなぁ……


なんかヒツジとオオカミを渡河させるゲームしてる気分になってきた。


「私は三人部屋でいいよ」


ほらきた

やっぱり愛花先輩はオオカミだから、女の子が沢山居る部屋の方が良いんだ


「愛花先輩は廊下で寝て下さいよ」


いつもの感じで、冗談を言ったつもりなのに愛花先輩は目を伏せる。


「あ、ごめん……そうだよね。私と一緒じゃ嫌だよね」

「え?い、いやそんなこと……私こそごめんなさい」


俯いてしまった愛花先輩の様子を見て確信する。

元に戻ってるじゃん!!


今の愛花先輩は慎ましく見えるけど、そうじゃない。

彼女は自分の感情を必死に押し殺している。

その証拠に色っぽさが隠せていない

以前、麗奈先輩にキレた時と同じ状態で、いつ爆発してもおかしくない感じだ


麗奈先輩にアイコンタクトを送ろうとしたが、全然目を合わせてくれない

気付いてる癖に無視されてる。




家に帰るなり、麗奈先輩に電話を掛けたが、出てくれなかったので『また私が噛みますよ?』とLINEを送ったらやっと掛け直してきた。


「余計なことはするなと言ったハズよ」

「じゃあどうするんですか?前に説得するとかなんとか言ってましたけど説得出来たんですか?」

「うるさいわね。明日するわよ」

「普通に説得しても無駄ですよ。何か良い方法思い付いたんですか?」

「私が噛んでも、二度と変な気を起こさないと愛花に誓うわ」


それで通用するのかなぁ?

信用されてないから、私が噛むことになったんじゃん。

あれから結構、時間が経ってるのに導き出した結論がそれなの?


他になにか良い方法がないかと考えていると、邪魔が入ってきたので、そっちに気が削がれる。


「奈凪ちゃん、お風呂入ろ」

「ちょっ!?」


お姉ぇー!!

なんで麗奈先輩と電話してる時に限って誘ってくるんだよ!?


「もしかしていつも一緒に入ってるのかしら?まさかとは思うけど姉相手に『禁忌』を犯していないでしょうね?」

「そ、そんなハズないじゃないですか!」


あらぬ疑いをかけられる。

お姉ちゃんとはそんなんじゃないから!

あっちが信用して欲しいって頼んできたから仕方なく入ってやってるだけだから!

毎回は入ってない!たまにだよ!


……ん?信用?


「これだ!!」

「うっさ!?」


電話口で叫んだので麗奈先輩に怒られたが、何故か姉に「奈凪ちゃんに説教するな」と庇われた。

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