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アオハル台無し

私の誕生日を返せよッ!

数分前までアオハルしてたんだけど!


「お帰りなさいませご主人様」


跪いて挨拶したメイド姉が厳かに立ち上がったので、スカート丈が極端に短いことが分かった。


「萌え萌えきゅん♡」


膝を曲げながら手でハートの形を作ったポーズをされたので、会釈して返す。


……キツい

今まで生きてきて一番キツいかもしれん


姉はどっからどう見ても美人で妹の私から見ても美人なんだけど……


姉のメイド姿はキツいんよ!


妹になんちゃうもん見せてんだ

もしかして誕生日プレゼントのつもり?

私ってコスプレマニアだと誤解されやすいの?


「ご主人様、なんなりとご命令を」


自分の部屋に帰って欲しいと命令したいんだけど、その前にこの暴挙に及んだ理由を聞いてみることにした。


「な、なんでメイドやってんの?」

「ご主人様のお誕生日だからです」


やっぱり誕生日プレゼントのつもりだった!

プレゼントに姉のメイド姿とか頼んでないんだけど!

Switch2とかにしてよ!


「ご命令は?お掃除にしましょうか?」

「じゃあそれで……」


本当は家から出てってそのままメイド喫茶に就職して欲しいのだが、やってくれなそうなので無難な掃除にした。


姉は用意してあった掃除機で私の部屋の掃除を始める。

冷めた目でそれを見ていると、ベットの下を掃除しようとして屈んだ時にスカートとニーソの間にあるそれを見てしまった。


姉のぱんちらはキツいんよ!


心の中で盛大につっこんだら、私の視線を感じ取った姉が急に振り返って頬を染めながらスカートを抑えた。


「ご主人様……いけません」


咎められたから思わず頭を下げてしまったので、私が覗き込んだみたいな空気になってる。


私が姉のこと性的に見てると思ってる?

お風呂一緒に入った時、ちょっと意識しちゃったけど、そういう感じでは見てないから!


姉は掃除に戻ったが、警戒しているらしく、私のことを時折り疑うように見てきた。

……ぶん殴ってもいいかな?


「ご主人様、お次はどうなさいますか?」

「もういいから、出てってよ」

「お疲れですか?」

「そんなとこ」


押し退けてベットに座ると、部屋から出て行ってくれたから、うつ伏せになってスマホを弄る。

ほっとしたのも束の間、姉はすぐに帰ってきた。


「お待たせ致しました。特性ドリンクです」


栄養ドリンクを受け取ると、姉はまたあざといポーズを取る。


「きゅんきゅん♡元気になぁれ♡」

「そういうのってオムライスとかにやるんじゃないの?」


……何回見てもキツいな

始業式でビシッと訓辞を述べていた生徒の憧れの生徒会長には見えない

悪い意味でギャップがあるよ


てか、このドリンクめちゃくちゃ冷えてるんだけど!?

一階にあるキッチンの冷蔵庫から持ってきた?

親いるよね?


「目もお疲れでしたら読み聞かせしましょうか?」

「読み聞かせってスマホの?」

「おっしゃる通りです」

「スマホの読み聞かせなんてなんて聞いたことない。いらない」

「でしたら絵本をお持ちしますね」

「いらないっての!」


断ったのに、姉はうつ伏せで寝ている私に跨ってきた

なんなのもう!私がなにしたって言うんだよ!


「ご奉仕させて頂きます♡」


いきなり肩を揉まれたのでビクッとしたが、えっちなことではなさそうなので、そのままやらせとく

背中を指圧され、腰を揉まれた時に気づいた。


……気持ちいい


スマホから手を離してマッサージに集中する。

う、上手いな

これならたまにやってもらいたい


「きゃっ!?」


下に移動した姉が突然、私の足首を掴んで膝を曲げたのでスカートを抑える。

……今、絶対、ちょっと見えたよ

油断し過ぎた。


「そ、そこはいいから!」

「では仰向けになって下さい」


仰向けになったらまた膝を曲げられたので、姉のカチューシャ目掛けてチョップする。


「……ワザとやってるでしょ?」


私の抗議に姉は表情を変えずに弁明した。


「膝を曲げると骨盤が安定して、腰の筋肉がゆるみます。そうなりますと、大臀筋やハムストリングがリラックスして、マッサージした時に血流がよくなるのです。また、腹筋の緊張が抜けることにより、横隔膜が動きやすくなって自律神経が整いやすくなる効果も期待出来ます。膝を曲げることは、あくまで施術内容の一貫なので私は決してご主人様のぱんつを見ることを目的としている訳ではございません」


めちゃくちゃ怪しんですけど!?

なんでそんな早口で捲し立てるんだよ!?


「下着が見えるのを気にされるならこちらをお召しになって下さい」


そう言ってエプロンのポケットから何か布のようなモノを出してきた。

最初はそれが何か分からなかったが、良く見ると白いビキニだった。

めちゃくちゃ面積が小さい

地球上に私一人になってもこんなのは絶対着ない


「そんなの私が着るワケないじゃん!」

「くっ……私に着ろと命令されるのですね」

「そんな命令してないわ!」


代わりにそこで正座しろと命令した。

流石にこれは説教だ


「どういうつもり?なんでメイドなの?」

「ご主人様のお誕生日ですので」

「それはもう聞いた。なんで私の誕生日だとメイドになるか聞いてる。あと、その口調気持ち悪いからやめて」

「あ、アンタがそう言うならやめてやるわよ!」

「ツンデレメイド口調になれなんて言ってない」

「ふぇ〜間違いちゃいましたぁ」

「ドジっ子メイドもいらない。元に戻れって言ってんの」

「………了解、実行する」

「元に戻れって言ってんじゃん!なんで無感情メイドになってんの!?え、まさか元の口調忘れた?」


姉を元に戻すのに数分要した。

自分の口調を忘れるほど役作りするな


「で、なんで私の誕生日にメイドコスプレしてんの?」

「奈凪ちゃんがメイド好きだから」

「いつ言った!?」

「文化祭の時、メイドを可愛いって言ってたよ」


詩織さんのことか……

文化祭の時にメイドコスプレしてて、それを褒めた覚えがある。

あの時、姉がやたら真剣に詩織さんのメイド姿を見ていたのはこういうことか

奈凪ちゃんはこういうのが好きなのかな?って思いながら見てたんだ


「可愛いって言っただけで、好きとは言ってないから。勘違いしないで」

「……分かった」


部屋から追い出して、残っていた栄養ドリンクを飲んでいたら、またドアが開いた。

入ってきた姉の姿を見て栄養ドリンクを吹き出す。




マイクロビキニメイドだったからだ




なんで恥じらいながら立ってんだよ!?

私が命令したみたいになってんじゃん!

可愛いのがダメならエロいのってこと?

勘違いすんなって言ったばっかだよね!?


破廉恥メイドを追い出そうとしたが、親が階段を上がってくる音が聞こえたので部屋に引き入れてベットに突き飛ばす。


姉妹が夕飯食べに下りてくる気配がないから呼びに来たんだ

こんなの見せらんないからなんとかしなきゃ!


姉に布団をかけて隠すつもりで急いで近付いたら潤んだ瞳を向けられて呟かれる。


「奈凪ちゃん……ダメだよ……」


よし、殴ろう!

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