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還暦厄災記  作者: 蘭鍾馗


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18/20

【後厄の6】さよなら炊飯器

2023年、私は還暦を迎えました。でも、還暦は厄年でもあって、この年、私の身の回りで様々な厄介事が起きることになってしまいました。私自身にとっては今見ても頭痛の種でしかないのですが、他人が見たらちょっと面白いかもしれない。そう思って、日記をネタ帳に、私の還暦の年に起きた厄災をまとめてみました。還暦の厄年、あなたは大丈夫でしたか?

 炊飯器が壊れた。

 ちょっとご飯ネタが続きます。


 この炊飯器は、私が大学に入学した時に買ったもので、かれこれ・・・えーっと、61から18を引いて・・・そう。43年間使っていたものだ。私の所有する道具の中では最古参になる。


 今時の炊飯器とは、まず形が違う。背の低い円筒形で、上は取っ手のついた蓋があり、その下は鉄板製(この辺も時代だ)の円筒形の胴体があり、一番下の機械部分(と言っても電熱線とサーモスタット、スイッチくらいしか入っていないが)と蓋をつないでいるような形だ。ちなみに4合炊きである。


 操作する部分はたった一つ。電源スイッチのみだ。で、そのすぐ上にランプが2つ。炊飯時は赤いランプが、保温時は黄色いランプが点灯する。以上。


 で、これのどこが壊れたかというと、一番上の蓋と一番下の機械部分をつないでいる鉄板製の胴体が錆びて、機械部分と胴体が分離してしまった。ちなみに蓋はまだ胴体とつながったままだ。壊れたことに気づいたのは、内釜を洗って炊飯器に戻し、蓋を握って持ち上げようとした時だった。一番下の機械部分がついてこなかったのである。そういえば、二日くらい前から、炊飯器が少し傾いているような気がしていた。気のせいじゃなかったのだ。


 でも、機械部分は無事なので、そーっと元通りに乗せて、研いで浸水した米を入れた内釜を入れて、蓋をしてスイッチを入れると、まだ炊ける。

 そこで、最後の御飯を炊くことにした。

 炊けた。皿にもってレトルトカレーをかけて食べた。

 最後の御飯はちょっと固かった。


 その後、土曜日に速攻で炊飯器を買いに行った。

 買った。タイガーの28,000円のやつ。3合炊き。少々高かったが、内釜の材質が土鍋になっていて、おいしく炊けそうだったのでこれにした。


 壊れた古い炊飯器と比べると、まず形から違う。なんだか特急列車の頭みたいな形をしている。そして、液晶パネルがついていて、炊飯していないときは時計が表示される。リチウムイオン電池が入っているのだ。これだけでも私にとっては大変なカルチャーショックである。


 で、ついてる機能が色々あって正直覚えきれない。普通の炊飯モードに加えて、早炊きとか雑穀米とか炊き込みご飯とか、いろいろな炊き方が設定できる。挙句ケーキまで焼けるんだとか。やんないと思うけど。とりあえず、予約炊飯の仕方だけ覚える。


 で、炊いてみた。

 うまい。壊れたやつと明らかに味が違う。あと、なぜか冷めても固くならない。これで28,000円なら安いと思った。いい買い物だった。


 明日の朝は、これでヘボ(蜂の子)御飯を炊きます。


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