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氷の姫騎士様はメンタル以外最強です!  作者: まっど↑きみはる
従者

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まずいよ!!

 そんなユキミを見てチフリが言う。


「シュン先輩!! まずいです!!」


 駆け寄ってきたシュンも剣を構えて言った。


「あぁ、このままではまずい!! 色々とまずい!! サキタマの奴が燃やしたウネウネの中に毒草が紛れていた!!」


 チフリは解毒を続けながら呟く。


「アイツ……」


 シュンはくらくらとした頭でその場にしゃがみ込む。


「ユキミさんを頼んだ!! 俺は今、ユキミさんに近付いたら色々とまずい!!」


 チフリは短剣を握りしめ、ユキミを拘束するウネウネを切り裂いた。


 ユキミは地面に落ち、苦しそうに(うめ)く。


「う、うぅ……」


「ユキミ先輩!! 大丈夫ですか!?」


 赤面し、はぁはぁと荒い息をするユキミ。


「わ、私は……」


 チフリは解毒の魔法をユキミにも掛けた。


 ユキミは段々と気持ちが落ち着いてくる。


「チフリ……。助かった……」


「いえ、大丈夫でしたか?」


「あぁ……」


 その後ろではシュンもうずくまっていた。チフリは彼に近付こうとするが。


「まて、チフリさん!! 今の俺に近付くのはまずい!!」


 ジト目でチフリはシュンの事を見る。


「……。どういう事ですか?」


「いや、その、男としての本能が、その……」


 はぁっとため息をついてチフリは魔法を掛ける。


「スリープ」


 解毒ではなく、睡眠魔法を掛けられ、シュンはあっという間に寝てしまった。





 シュンは目覚めてハッとする。薄暗い中、頭に柔らかい感触を感じる。


「あれ、俺は……?」


「シュン!! 大丈夫かシュン!!」


 目の前にはユキミの顔があり、驚くシュン。


「ユキミさん!?」


 どうやら自分はユキミに膝枕をされていたみたいだと気付く。


「気分はどうだ?」


「あぁ、最高の気分だぜ……」


 言った所で、チフリの鋭い視線が刺さり、黙る。


「シュン先輩が寝ている間に、ウネウネは片づけましたよ」


 申し訳なさそうにシュンは目を瞑る。


「そうか、すまねぇ……」


 チフリはサキタマの首根っこを掴んで言う。


「元はと言えば、コイツが悪いんですけどね」


「うみゃあ……」


 すっかり意気消沈したサキタマはうなだれていた。





 ウネウネを倒したことをギルドに報告しに行くシュン達。


 そして、その日の仕事は終わった。


 ユキミの用意した夕飯を食べ、ベッドに寝ころぶシュンだったが、昼間のアレのせいか何だか寝付けない。


「そうだ、女遊びをしよう」


 ふとひとり言を言って、立ち上がるシュン。


 街の飲み屋に行こうと、そろりそろりと家を出ようとする。


「どこへ行くのだ?」


 急に声を掛けられてビックリするシュン。


 そこにはユキミが居た。


「え、えっと、そのー。どこか飲みに行こうかなーって……」


 それに対し、ユキミは言う。


「飲みに行くなら、私も行こう」


 シュンはどうしたものかと悩む。


「え、えーっと、一人で行こうかなと……」


「私とじゃダメか? 私で我慢できないか?」


「いや、我慢っていうか、我慢できなくなりそうっていうか……」


 シュンの言葉にユキミは悲しそうな顔をする。


「やはり、私とじゃ嫌か……」


 あたふたとしながらシュンは言った。


「い、いや、ユキミさんみたいな美人と飲めるなんて俺は幸せだけど……」

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