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氷の姫騎士様はメンタル以外最強です!  作者: まっど↑きみはる
従者

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朝だ!

 皆で仲良く家へ帰り、ぐっすりと寝た一行。


「うーん。おはようございますー」


 シュンが居間へ行くと、いい匂いが漂っていた。


 またユキミが食事を作っていたのだ。


「あー、ユキミさん悪いな。食事関係は俺がやろうか?」


「いや、いいんだ。好きでやっていることだし……」


 ユキミの隣にはチフリもいた。


「チフリさんも悪いな」


「シュン先輩が起きるの遅いだけなんで」


 うっと、痛い所を突かれるシュン。


「ま、まぁ、早起きしたら作るさ……」


 そんなシュンにチフリは言った。


「あのキツネ娘を起こしてきてください。食べさせないときっとうるさいので」


 それにはシュンも同意だ。


「あぁ……。確かに」


 シュンはサキタマの部屋をノックして「起きろー」と声を掛ける。


 だが、反応は全然無い。


 仕方なくドアを開けて中に入ると、アホ面を晒して眠っていた。


「起きろ、サキタマ」


 体をゆすってやると、ようやく薄目を開ける。


「んじゃ?」


 そしてハッキリ目を開けると叫び出す。


「な、なに勝手に部屋に入っているのじゃ! このケダモノ!!」


「安心しろ、子供に興味はない」


「子供じゃないのじゃー!!!」


 やっぱりうるさいサキタマに呆れつつも、教えてやる。


「飯ができたぞ」


「何!? メシか!?」


 そう言うとサキタマは飛び起きて寝巻のローブのまま居間に向かおうとした。


「おいおい、待て待て、着替えてから行け」




 居間に戻ったシュンは朝から気疲れしてしまっている。


「あぁ、何で人、いや妖怪を起こすだけで疲れるんだ……」


 そこにチフリが目を合わせないまま言った。


「年のせいじゃないですか?」


 思わずシュンは言い返す。


「違うから!! 年じゃないから!!」


 赤いキモノに着替えてきたサキタマが椅子に座った。


「飯はまだか?」


 ユキミはそれを見て、食事を乗せたおぼんを持ってくる。


「はい、どうぞ」


「食べるのじゃ!!」


 行儀のなっていないサキタマにシュンは言う。


「普通、みんな揃ってから食べるだろ……」


「知らんのじゃ、飯が冷める」


 シュン達もその後食べ始めた。


 味の感想をシュンはユキミに伝える。


「なんていうか、ユキミさんの料理って優しい味がするよな」


 それを聞いて、焦るユキミ。


「も、もしかして、味付けが薄かったか!?」


 ユキミが自信なさげに言うので、シュンは慌てて訂正した。


「違う違う! そういう意味じゃなくて、食べて安心するっていうか……」


 シュンが訂正すると、ユキミの顔は赤くなっていく。


 俯いて、一言だけ言葉を発した。


「そうか」



 朝食を終えた後、シュン達はギルドに向かおうとする。


 当たり前のように付いてくるサキタマにシュンは告げた。


「お前は留守番だ」


 その言葉に、サキタマはとぼけた顔をしている。


「お前は冒険者じゃないだろ、留守番してろ」


「い、嫌じゃ!! ワシを一人にするな!!」


 普段のわがままと違う何かをユキミは感じ取った。


 シュンは困った顔をして言う。


「いや、そうは言ってもなぁ……」


「わ、ワシは! ワシはもう一人になりとうない!!」


 その言葉にハッとしたユキミは、シュンへ話しかける。


「サキタマも、連れて行こう」


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