37/43
邪教の教典 1
迷宮は地下深く、実に複雑であった。
当初彼らは道に迷ったが、フィオナが
「オートマ・ピングー」
と呪文を唱えると、彼らの頭上に自動で地図が出てくるようになった。
これで大丈夫!
しかし彼らは地図を読むのがちょっぴり苦手だった!
「あの矢印は、下だったよな?」
「確かそのはず。
しかしそもそも今ここはどこなのであろうか」
「それにしてもこの地図、回らないからよくわかんないのよね~」
地図を回すなよ。
今はカーナビ様がいるから平和な時代になったが、まだカーナビ様がいらっしゃらない時代には、助手席で地図を回されたらとっても不安になるんだよ。
まぁ僕はあんまり助手席で地図を回してくれる人と一緒にお出かけしたことないけど。
作者は泣いた。
男泣きに泣いた。
「あ、そうだ、ルートケーン・サーク」
フィオナがそう唱えると、地図上に現在地と目的地までのルートを示す矢印が現れた。
徒歩分数と距離まで出ている。
『オヨソ 30mサキ ヒダリホウコウデス』
ナビ音声まで出てきた!
さすがである。




