35/43
邪教のミサ 8
「どうした?!」
リックが声を頼りにフィオナに近づく。
「いっ、今、何かが、お尻にざわって触った!」
「はぁっ?!
ちっ、こう真っ暗じゃ」
「キャァ!
また!」
「クソっ、モンスターか?!」
苛立つリック。
緊張と沈黙の時間。
その時。
「そうだ、エルイーディ!」
フィオナが呪文を唱えると、辺りがLEDライトの灯りで一気に明るくなった。
そして今まさに、海空がフィオナの胸を触ろうとしていた。
「冥王、魔王、神、それぞれに告げる。それは互いを滅せんがための最後の秘術、ランブリスタードの三つ叉槍とガガリアの水晶、エルバミリアの獅子。その力を一つに揃え、エンブリスのサークレットに掲げよ。そして愚かで醜悪なる敵を滅ぼしつつ永久にその細胞一つ一つを無限の拷問に封じよ……」
「ふぃ、フィオナ殿、いや、フィオナ様、どうかその魔法だけは、ちょっと、いや、私もちょっと、その、反省はしておるのですが、少しでもご理解いただければと」
「トレアルサブラル・ファラデル(三全能者の煉獄)!」




