33/43
邪教のミサ 6
ガチンと剣と戦斧がぶつかり、つばぜり合いになる。
「ちょっとはマシな戦士になったらしいな」
「当たり前や、八年たっとんねん」
その時ペヌペッチョはぐいと力を込め、リックを突き飛ばした。
リックはバランスをわずかに崩すが、華麗な身のこなしで体勢を立て直した。
目を上げると、なんとペヌペッチョがものすごいスピードのムーンウォークで逃げている!
速い!
「MJ」の文字が再び輝いた!
「待てコラァ!」
「ベロベロべ~!」
そう言ってペヌペッチョは、部屋の隅の脱出口らしきところへ入る。
姿が見えなくなる寸前、ペヌペッチョはリックに向けて放った。
投げキッス……!
「グハッ」
リックは血を吐いた(ように思った。むしろ血を吐きたかった)。
「キショイ、キショイ、キショキショキショキショ、キショキショシュポシュポ、シュポシュポシュッポッポ」
リックは故障した。
周りで超高位天使の恐怖に怯えながら様子を見ているモンスター達の真ん中で、彼女は崩れ落ち、真っ白になった。
それを海空が抱え上げ、
「安心めされよ、拙僧の手で丁重に蛇尾に付してしんぜよう」
と彼はつぶやいた。




