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デラコニスの迷宮 3
「待たれよ!」
海空が鋭く制止した。
彼はすさまじい形相である。
リックを静かに押しのけ、扉の様子を調べた。
「まったく、リック殿は不用心すぎる。
この様な迷宮にある扉、普通は罠が仕掛けられていると考えて当然であろう」
そう言って彼は取っ手や鍵穴を色々な角度から覗き込み、そして慎重に触れた。
カチッ。
「おや?」
次の瞬間、海空は上から降ってきた槍に串刺しにされていた!
そもそも海空の職業は僧侶である。
下着や賽銭は盗むが、罠の解除なんていう盗賊のスキルは持ち合わせていない。
海空は女子二人の方へ振り返った。
脳天から股下まで太い槍で貫かれた、朽ちた袈裟姿の血みどろの僧侶。
この吸血鬼は、人ならば確実に致命傷であろうその一撃を受けてなお、ニタリと笑って両手を女たちに伸ばしてきた!
「ヤダァ~っ、極色聖回廊(通称ヘゲンザス・ブレアート)しちゃお」
「イヤそれはやめて」
海空は即座に手を引っ込めて、直立不動の体勢になった。




