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YOROZUYA!カルサンド  作者: まつもっさん
YOROZUYA、古代迷宮で迷宮入り
14/43

デラコニスの迷宮 3

「待たれよ!」


 海空が鋭く制止した。

彼はすさまじい形相である。

リックを静かに押しのけ、扉の様子を調べた。


「まったく、リック殿は不用心すぎる。

 この様な迷宮にある扉、普通は罠が仕掛けられていると考えて当然であろう」


 そう言って彼は取っ手や鍵穴を色々な角度から覗き込み、そして慎重に触れた。


 カチッ。


「おや?」


 次の瞬間、海空は上から降ってきた槍に串刺しにされていた!


 そもそも海空の職業は僧侶である。

下着や賽銭は盗むが、罠の解除なんていう盗賊のスキルは持ち合わせていない。


 海空は女子二人の方へ振り返った。


 脳天から股下まで太い槍で貫かれた、朽ちた袈裟姿の血みどろの僧侶。

この吸血鬼は、人ならば確実に致命傷であろうその一撃を受けてなお、ニタリと笑って両手を女たちに伸ばしてきた!


「ヤダァ~っ、極色聖回廊(通称ヘゲンザス・ブレアート)しちゃお」


「イヤそれはやめて」


 海空は即座に手を引っ込めて、直立不動の体勢になった。


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