EX.103「時雨流の極地」
【キャラクター名簿】
星空 明日菜
【年齢】17歳
【性別】女
【身長】164センチ
【体重】49キログラム
【能力】『二次元』
【生年月日】2001年11月17日
【使用武器·防具】『サテライト·テンペスト』
【外見的特徴】ブロンズの髪
【初登場】「EX.1『始まりの戦い』」
【固有能力】『✕✕✕✕✕✕』
『【龍宮城】外——————』
『ディザスターのお頭!!人間と人魚の女が二人、龍宮城を抜け出しました!!』
『······放っとけ······』
「カレンちゃんいいの!?ユウスケちゃん達置いてきて」
「全員は連れだせなかったでしょ!?」
「——————それはそうだけどさ······」
「大丈夫だよ。ユウスケ達が負ける訳がないし。アキヒトの自称相棒だしね。それに心配して心配が当たった事ないもん」
「みんなが強いのは知ってるけどディザスターはね、強い上に考えが危ない奴だってうらしまさんが言ってた······」
「リアさん、それよりリュウギョウってどんな人?」
「え?う〜んリュウギョウ親分はヤクザか海賊だけど龍宮城に出入りできる程の人望があって······」
「そう——————だけどライダーと同じ所にいたんでしょ!?さっきのディザスターって奴はライダーの意志の継承者。リュウギョウからアキヒトくんへの伝言······『ディザスターとは戦うな』——————その意味が分かった気がする」
「え?危ないからじゃないの?」
少しの直感が結ばれていく感覚をカレンは感じていた。
これはたった3人が当事者の続き。
もしもこの嫌な予感が事実なのなら——————。
「事件に巻き込まれるままにユウスケ達がディザスターを怒らせなきゃいいけど······とにかく私······リュウギョウに会いたい!『海の森で待つ」って言ってたよね!この事件は大きくて根深い······彼はその全てを知ってる様な気がする······」
「リアさん、私を【海の森】へ連れてって!!」
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『【龍宮城】内——————』
「全兵聞け!!」
鎖を解かれたネプチューンが武器を持ち始めた兵士達に叫ぶ。
「はっ!!すぐにディザスターとその一味を——————」
「ダメじゃもん!!」
「!?」
「わしがまともに戦えぬ今、お前たちに無駄な犠牲者を出してしまう。一旦城を奴らに明け渡し、ウバボシらと合流し再戦の時を計る!!」
「城を明け渡す!!?ネプチューン様本気でありますか!?」
「ユウスケの奴水中で魚人相手に何ができるんだ!?」
そう言って岡田はユウスケとディザスターが戦っている水中に顔を突っ込む。
そこには——————
「!!?」
「······ウグッ!?」
拮抗、いや圧倒しディザスターの腹に一閃を食らわすユウスケの姿があった。
@@@@@
「時雨流の基本は『水と一体化する』ことだ」
これはかつて、ユウスケがかぐやに教えを乞うた日の話。
目にも止まらぬ速さで、ユウスケの腕に重りを片手では数え切れないほど付けた時にそう言った。
「君たちはよく、『一体化』よりも『操る』と言う言葉を使いたがる。まあ、人間だ——————操ると言う言葉には『支配』と言う意味が含まれているから余程ね」
動くなよ、目測がくるう。と言って、完璧に動きを封じたユウスケに再び目にも止まらぬ速さで——————。
「······ん?シュノーケル?って重っ!?」
「ああ、総計重量50キログラム。ざっと君の体重くらいさ」
まるで重さが遅れてくるように来た事に彼は驚き、それと同時にその重さによってよたよたとバランスを崩しかける。
「ちょちょちょ!!それで一体何をするんですか!?」
待っていたかのように、うずうずしていたかぐやさんが邪悪な笑みを含めて。
「シェリーラ」
「はい」
メイドらしき人物を呼んだ。呼んだと言うよりは待機していた時から元々ここにいたように。
「ユウスケくん」
「はい······」
「君は今からこのシェリーラとオーバーリゼーション"海„で戦ってもらう」
「え······?もしかして、海中?」
「そのもしかしてさ。海中で、だからこそ君にはシュノーケリングに必要な装備を通常服以外は着けさせて貰った。······ああ、そうだハンデがいるな」
「ハンデ?」
「シェリーラには今から能力を解除したモップで戦って貰う。そして、君は何でもありだ、能力でも二刀流でも何でもしてもいい。なかなか良いハンデだろ?」
俺の口角がひきつる様な感じがした。いや、しているだろう。
おちょくられている。
舐められている。
「巫山戯ないでくださいよ。さっさとそのモップぶった斬って次のステージに進んでやりますよ」
「ふふっ、粋がいいねぇ。さあ、戦いの始まりさ」
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『クリティカルヒット······君はもう72回は死んだんじゃないか?』
たった一日——————いや、実際午後からの戦闘だったから7時間程度。そして、酸素ボンベの補給時間を合わせるとさらに短くなる間でこんなにも殺されたのか——————。
初日の感想はこうだった。
刀を振るたびに何か圧力を感じるようになったりしていたのに、シェリーラと呼ばれていた彼女には何一つ動きに違和感がなかった。
まるでいつもどおり地上で動くかのように。
「アキヒトに聞いたら分かるかな······」
不意に開いた旧式のガラパゴス携帯を乱雑に閉じた。
ここで、聞いたらおそらく負けだろう。そもそもかぐやさんに教えを乞う最大の上限は『アキヒトに伝えないこと』。言った瞬間にこのトレーニングは終わるなよ。
『······あなたの動きはあまりにも単純過ぎます。子供の方がもっと大変ですよ』
「···························」
54回目くらいか、始めて彼女が口に開いた言葉を今思い出した。
「······舐めるなよ············」
ただ、負けて落ち込んでいる場合かよ!
まだまだ出来んじゃねぇか。······アキヒトに置いてかれる前に——————追い抜いてやる!
「のんびりしてんじゃねぇよ······絶対勝ってやるからな!!」
ユウスケはここにはいない戦友の顔を思い浮かべて不屈の笑顔を浮かべた。
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『108回······ふむ、これで煩悩を弾けただろうか······』
『72回······なになに······いや、これは駄洒落じゃないからな!』
『54回······シェリーラも息が荒くなって来たんじゃないか?』
『34回······見事だな。まだ5日目だぞ?』
『ん?シュノーケルを外す?なるほど、面白い考えだねぇ』
トレーニング6日目を迎えた今、ようやくシュノーケルを外す程には呼吸を止められるようになった。
『32回······流石にシェリーラにもプライドがあるらしい。本気で掛かってきているぞ』
トレーニング7日目。何かを掴みかけているような気がする。刀を振るたびに誰かが手助けされているかのようなスムーズさだ。
『ん?······ん!?おやおやおや!シェリーラにクリティカル1回!よしよし当たってきたじゃないか!!』
トレーニング8日目。そこにいたのは——————。
「やあユウスケくん。アキヒトがお世話になっているね」
現キング。ソウマ·レオン·ハザァード。その人だったのだ。
「どうしたんですか?こんな急に」
「もちろん君のトレーニングの相手さ。どうやらかぐや様はこれから忙しくなるみたいだからね。今日で最後にするらしい」
なるほど、理に適っている。
戦う時に一番有効なのは強い相手と戦うことだと誰もが言う。
それはどの世界も同じ話だ。
「ハンデは?」
「無し。僕も本気で懸れと言われている」
「だったら······そのセリフ、後悔しないでくださいね」
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「はぁ······はぁ······はぁ···はぁ」
1時間の戦闘の後、俺は草原の中でぶっ倒れている。
『まさか僕の掌を受け止めるだけじゃなく。切り裂くとは······。今世代は優良なのかな?』
『でも······勝ててない』
『何を言っているんだ?君は、能力で発動した僕の『千手観音』でガードした上で切り裂いたんだ。ものの人間だったら即死だぜ?』
『···············何か、見えました』
『ん?』
何かお父さんのような、優しい雰囲気の彼に、つい口が緩んだのが原因だったのだろう。
極限の戦いの最中、一瞬見えた現象を口に出していた。
『何か······シルエットのような何かがふわりと俺の手を握って、ここがいいってしゃべりかけたような気がするんです』
『············そうか、なるほど。これはかぐや様が喜びそうだ』
『?』
『君は好まれたんだよ。精霊っていう妖精の見えないバージョンの子にね』
@@@@@
「時雨流——————筑波雨!!」
俺はその精霊に、導かれるままに刀を振るった。
すると——————
「······ウグッ!?」
見事、ディザスターの腹に直撃。
「目に見えない精霊さん······。さっさと勝つぜ」
ふわりと波の中で、緩やかに答えられた気がした。




