EX.102 「魚人島編—中編—」
【キャラクター名簿】
山本 直希
【年齢】15歳
【性別】男
【身長】165センチ
【体重】56.7キログラム
【能力】『気圧』
【生年月日】2003年8月4日
【使用武器·防具】特に無し
【外見的特徴】右手に包帯を巻いている
【初登場】『EX.5「虹の丘」』
【固有能力】特に無し
ここでおさらいをしておこう。
俺達は宮廷料理人であるエルナさんから受けた依頼。『シーフィッシュ』を釣るために遊びも兼ねて海へ行った。
しかし、海壺や棘波に妨害され、船は転覆。俺達は溺れてしまった。
そうして、溺れてしまった後、何者かの手によって助けられた俺達は伝説の人魚や魚人が住む街魚人島へと来ていた。
俺達を助けてくれたと言うリアと言う女性から現在の魚人島の現状を知る。
その時現れたのはネプチューン3兄弟であるウバボシ、チョウボシ、マンボシだった。
俺達が身を隠していると、魚人街のハモンドと呼ばれる魚人が匿ってくれていた人魚に発砲。岡田の咄嗟の判断により人魚は助かったのだが、ハルトが重症を負う。
血を流し続けるハルトに俺達は献血を求めるが、ある事情によって拒否された。
血の掟と言う、人間と魚人が決して触れ合わない無言の掟が。
俺達はリアさんが勝手に借りたリュウグウ号に乗って都市まで行く。
幸い献血者は見つかり、マーメイドカフェにハルトとモフを置いて繁華街に向かう事になった。
そこで少し堪能していると突然ネプチューンから龍宮城へと誘われて向かったものの、無罪で岡田達は捕まりかける。
ユウスケの手もあって返り討ちにし、気づいたら龍宮城を占拠していた。
岡田とユウスケとカレンはどうしようかと悩む中、俺はは人魚姫テティスが閉じこもる塔【隠し絵の塔】を見つけ入りテティスと出会う。
大量の剣や槍や斧が降ってくる身である彼女はこの塔に閉じこもっているのだが、俺は外へ出る事を提案。
さらにその頃、レオナルド·ディザスターとエドワード·ティーチが同盟を組み龍宮城へと侵略を企てる。
その後、彼ら『新·魚人軍』が着いた時にはユウスケがネプチューン軍を拘束。その上、テティスは俺に連れ出され部屋はもぬけの殻だった。
その直後、エドワード·ティーチはテティスの方へ向かい。
レオナルド·ディザスターは岡田達を逃がすために立ち塞がるユウスケと激突しあう。
俺たちは空上を浮いているとハルト達を発見。そこには傷ついたルゥの姿もあった。
その後、レインボーがくしゃみをした瞬間。虹のベールが破裂し、中から——————。
隠れていたテティスがバレてしまったのだ。
@@@@@
「テティス姫が今まさに誘拐されている〜〜!!」
「ハルト!!絶対に振り返っちゃダメだ!!」
今、奇跡的にテティスの姿を見ていないハルトにはまだ何も気づかれてはいないが、モフの予想だと興奮すると止めた血がまた噴き出すという。
ようやく治りだした時にテティスの美貌はハルトの体に悪すぎる。
テティスの少し垂れた瞳も、艷やかな唇も、風になびく水色のきらやかな髪もハルトには害過ぎる。
特にレインボーが来たときには、3日間程アキヒトと顔を合わせずに(レインボーはアキヒトの肩や頭の上に座っているので)、それに見かねたアキヒトが1週間かけて克服させた程の女性耐性が低い。
普通に話しかける事は出来るのだが、長続きしないのがダメな所だ。
偶然的にアキヒトにしか興味のないカレンと本しか興味のない吉田が女性陣だったのでハルトは全くもって緊張することはなかった(無かったと言う訳ではないが)。
そんな状態でそんな神経をしているハルトが後ろにいる人魚姫を見れば、全身から血を噴き出して死んでしまうだろう。
「姫······姫っておい、まさか······振り返ったらおれの後ろに"人魚姫„がいるんじゃねぇだろうなぁ!!」
「ああ、もういるよ!!いるから絶対に振り返らないでくれ、ハルト!!ただでさえ瀕死なのに!」
よく考えたら、あいつなんで人魚と戯れていたんだよ!!
「人魚姫なんて見たらもう一巻の終わりだから〜〜!!」
モフが半泣き、いやもはや涙を零しながら訴えるのを眼前にしながら、ハルトは考えていた。
(人魚姫······かの、美神アフロディーテもたじろぐ程の美貌を持った人魚達の頂点が今、俺の後ろに······!!)
「モフ······後は頼んだ」
「頼むな〜〜〜〜!!」
そうこれで——————、ハルトの人生が——————、
「やめろハルト〜〜〜!!」
モフの制止も気に留めず、ハルトは真後ろにぐるりと振り向く。
そこには、人々に見られ顔を真っ赤にした可愛らしい少女の姿が——————。
······俺の想像なんて、全て屑ゴミに等しかった。何と壮麗なんだ。これはまさに······目も眩む程の、
美しさ!!
「予想よりもキャパシティを超えた!!」
まるでゴーゴンの瞳にてらされたように、ハルトは振り向いた体勢から動か無くなった。
ハルトの人生は終わるはずが無かった。
「························」
魚人達もただ黙っていた訳ではなく。
「あっちょ!?」「モフッ!?」「·········ガコッ(ハルトが捕まる音」
捕らえたぞ〜!と歓喜を上げる魚人達に縄で拘束される4人(内一人はルゥ)。
テティスはその姿はオロオロとしながら慌てるしか無かった。
「どどぉどどどど······どうすれば······!?あの、違うのです皆様!アキヒト様はわたくしを······」
「もう大丈夫ですよ姫様!こいつら全員打ち首に······」
「ん?」
アキヒトは気づく。遠距離の投撃に。
「おい、なんか飛んでくるぞ!あっち」
「何をぉ!つまらん事いってごまかそうったって無駄だ!!」
「あれ!?おい、本当に飛んでくるぞ!!」
「え!?」
そこには、折った巨大サンゴに乗ったエドワード·ティーチの姿。
「見ぃつけたぞおおおおお!!テティスゥ〜〜!!」
「············!!エドワード·ティーチ様······」
「ずっと姿を暗ましてたあいつが!!とうとう島に現れた〜〜!!」
「姫様逃げて下さい。ここはオレたちが!!」
「答えろテティス!!YESなら"死„を免れられる!!バハハハハ!!このオレと〜〜!!結婚しろォ〜〜!!」
···························
「そんな趣味じゃないんですっ······!!」
そういう問題ィ〜!??
(酷っ!?テティスさん酷っ!?)
この中で最もショックを受けたのは、告白した側のエドワード·ティーチ。まさかの仰け反りしてまでの大きなリアクションをして。
「貴様ぁ、オレの10年の想いを〜〜!!踏みにじり誰と結ばれる気ダァ!!——————オレを想わぬお前など、生きているだけ目障りだ。死ねテティス〜〜!!」
ティーチは懐から2本の斧を取り出し、テティスへと突進していく。
「お逃げ下さいテティス姫ェ〜〜!!」
「逃げるなそこにいろテティス!!」
メガロに乗って言われるがままに逃げようとしたテティスにアキヒトは止めた。
「お前何言ってんだ!!さてはティーチの手先だな!?姫に死ねと言うのか!!」
「遠くへ行かれたら守れなくなる!!」
「は······はいっ!います!!」
「姫様!!——————お前よくも姫様を脅して!!」
「ごめん!お前ら恨みはねぇけど——————ちょっと邪魔だ」
グラッと泡を吹き出して倒れ込む魚人達。モフはちょっとした匂いの違和感を感じていた。
(これは······毒ですか······!?)
事実、アキヒトが『ポイズン』の能力を使って薄く霧状に噴射していたのは、10分程度の弱い神経毒。
そして、そのままアキヒトは大きくジャンプし——————。
「ぬぅっ!?」
蹴りだけで足下のサンゴを砕き潰した。
「あの野郎縛られたまま······」
「オレおテティスの愛のけじめの!!なぜ邪魔をする!!」
「"レインボー·スネークフォルム„!!」
アキヒトの足から流れるレインボーの虹のオーラがティーチの体を掴み。
「さては貴様がテティスを連れ出したのかぁ!!」
「お前か!?テティスを色んな物を投げつけて来てた奴は!!」
「二人とも命をもらうぞ!!2つに重ねて4つに切ってやる!!」
「·········やってみろ」
アキヒトは鞭をしねらすように体を曲げて、思い切りティーチを地面に叩きつけた。
「バダブッ!?」
「あいつ······エドワード·ティーチを!!」
ティーチは頭を地面にめり込み、小刻みに震えて動きづらい様子だった。
「メガロ、飛ぶ準備!!——————ハルトどうしたんだ?」
「さっきちょっと色々ありまして······あっ、ちゃんと意識はあります」
「急いでくれテティス!!」
アキヒトはティーチを叩き潰した後、モフ達がいるところにもう一度降り、テティスに縄を解くのを頼む。
「えっと······あ、あんまり大きな声を出さないでください······ドキドキします」
「俺達なんだかこの島に嫌われている!ここ離れねぇと!!」
「ひ······姫様!なぜそいつのロープを!!」
「ごめんなさい皆様!!夕食時までには戻りますからっ!!」
「行けっメガロ〜〜!!」
5人を乗せたメガロは大きく空を飛ぶ。
「ドケェ!!ゴミ共ォ!!」
直後目覚めたティーチが、周りで捕まえようとしていた魚人達を切り裂く。
「ハァ······ハァ···ハァ······逃がすんじゃねぇ!」
「フジワラァ〜〜!!」
「ウオオオオオオオオオ!!」
「そいつらを叩き落とせぇ!!」
「"ビック······」
「了解らで〜〜!!ウオオオオオオオオオ」
「——————バン„!!」
アキヒトの拳が大入道の前歯を砕く。
フジワラはその痛みに悶え苦しみ、暴れだす。
「あのデクの棒がぁ······」
「行くぞテティス!!海の森!!」
「はいっ!!」




