表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/280

ミネルヴァの心の中で

―――――貴方様に救われたこの命、私はどう使えば良いのでしょうか……?


 わかりません。


 草花が風に揺られて、貴方様も落ち葉のように通り過ぎてゆく。何もない枯れた大地に咲いている花は、まるで、貴方様のように煌びやかに輝き、はかなくも美しい。それを見て、私は懐かしくなる。


 貴方様と過ごした日々が、いっぱい、いっぱい、頭の中に浮かび、私の心に訴えかける。


 あぁ……伝えたい。貴方に。


 届かぬこの言葉をこの想いを。貴方様と同じ時代に生まれた私は貴方様の側でずっと尽くしたかった。


 しかし、貴方様はもういない。もういないのです。


 悲しみは涙として流れ、貴方様の残した温もりも、逃げられないように大切に握っていたのに、とうとう消えてなくなってしまった。そう、貴方様は死なれたのだ。冷たい土に横たわり、一人寂しく、死を待った。それを太陽が見下ろし哀れむ。


なぜなら、見取る者が居ないから―――愛する者の前で死ねなかったから……。


 私が貴方様を愛する? この私が……違う。私は彼を敬愛し畏敬していた。そんな貴方様を愛するなど、なんておこがましい。なんと図々しくて、下賎の者の考えなのだろうか。貴方様をこの穢れた手で純粋な心を穢れさせてしまいそうだ。


 貴方様が私にくれた温もりが消える前にもう一度―――――会いたい。


―――――例え、幽霊でも。もう一度………会いたい………。いつものどうでもいい市街地を歩いて、そこに貴方様の香りが残っていた事を感じていた。


 しかし……今は何も残らず、側にもいれない。


 その場に居る事さえ、今では叶わない。忘れはしない。絶対に……だから必ず、私は帰ってくる。そうだ。貴方様にとっておきの花を添えてあげます。優しい貴方様に似合う花は何でしょうか? やっぱり私は青色の花が良いと思います。貴方様に相応しい色。


 透き通った蒼い瞳を持つ貴方様にはぴったり。ソリアの花はきっと貴方様のお墓を煌びやかに、豪華にしてくれます。沢山、お側に添えて、お墓の周りを青色に染めます。


 それまで、どうかお待ち下さい。深い深い眠りについて、安らぎと安息を――――――私の命、尽きるなら、あの世でも、貴方様にお供します。


 私は復讐の為に生きる。


 神に罰を与えられても、世界を壊そうとも、私は復讐を成し遂げるだろうっ!!! 帝国に復讐を!!! 貴方様の平和を壊した者、全てに苦痛を与えてやるッ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ