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[おまけTIPS]とあるメモファイル

[ブルーカラー・アーカイブ]

とある携帯電話に残されたメモファイル


初めは給料に釣られてだった。

何もない山の中の倉庫の守衛業務、それだけで月60万も貰えるなら文句なんかねぇだろうよ。

何を運んでいるか詮索禁止他言無用。

でもそんな守秘義務なんてどこにだってあるわけで、別にここが特別とも思っちゃなかった。

あの日までは。

ある日内部守衛に移れと言われた。

一人蒸発したらしい。

……高飛びでもしたのかな、ここは給料はいいが得られるものもねぇしな。

だが、その日出会ってしまったのだ。一人の少女と。

「やめっ……!」

その部屋から聞こえたのは、悲痛な叫びだった。

まだ10代であろう少女を、一人の科学者が襲っていた。

服も纏わされず、両手足を縛られて。

「ゔっ!」

思わずトイレに駆け込む。

あんなことが許されていいのか?

見てはいけないものを見たのではないか?

そんな疑心と恐怖心とが、全てを覆い尽くすには時間はかからなかった。

助けてあげたい。

でもどうやって?

金か?力か?

何をしてやればいい?

だが、あまりにも無力で、俺ごときではどうしようもなかった。

毎日謝ることしか出来ない自分に嫌悪を繰り返す。

ああ、前任者もこうやって心が折れたのかな……

っと、なんだろう、話って。

このファイルは……いや、残しておこう。

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