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騎乗美女軍団、出撃前【蒼生大和】
「――主様」
凛と澄んだ声が、荒れゆく海の気配を切り裂いた。
白き装束に身を包んだ蒼生の巫女たちが、静かに前へ進み出る。
その背後――
騎乗法具に跨る女戦闘員たちが、整然と並び立っていた。
「出撃準備――」
一拍の静寂。
「万端です!!」
声が重なり、空気が震える。
風が吹き抜ける。
白き戦装束が翻り、その列はまるで光の波のように揺れた。
「なんなりとご命令を」
その一言には、迷いがなかった。
蒼生軍女戦闘員――
その全員が、ただ一人の主へと視線を向けている。
前列には、祈りを司る巫女。
後列には、海を駆ける騎乗部隊。
二つの力が重なり、ひとつの軍としてそこに在った。
視線の先に広がるのは、死地。
荒れ狂う海。
黒くうねる波。
そして、その中心から滲み出る禍々しき力。
常人であれば、足を踏み入れることすらためらう領域。
だが――
彼女たちは動じない。
その表情にあるのは恐怖ではない。
覚悟と、誇り。
そして何より――
絶対の忠誠。
その瞳は語っている。
この命も、この身も、
すべては主のためにあるのだと。
使い捨てになることすら厭わない。
それほどまでの信頼と献身が、そこにはあった。
静寂の中、風だけが吹き抜ける。
その光景は、まるで儀式のように荘厳で――
同時に、戦場へと赴く者たちの覚悟を、何より雄弁に物語っていた。




