エルフの剣
解放戦を前に、草薙のもとを訪れた者がいた。
エルフの剣士。
静かに歩み寄るその姿は、どこか神秘的で、
研ぎ澄まされた存在感を放っている
凛と引き締まった眼差し。
彼女は草薙の前で膝をつく。
静かに俯き、やがて真っ直ぐに視線を合わせた。
「……草薙様。お時間を頂戴したく、参りました」
声は落ち着いている。
だがその奥には、抑えきれない熱が宿っていた。
「……あの処刑場で、姫様をお救いくださったこと。
そして……私たちを導いてくださったこと」
その記憶は、今も彼女の中で鮮烈に生きているのだろう。
わずかに息を整えながらも、視線は揺るがない。
「命を繋いでいただいた恩――改めて、深く感謝申し上げます」
その言葉は、形式ではない。
戦場を生き延びた者としての、魂からの礼だった。
彼女はゆっくりと立ち上がる。
そして腰に差した剣へと手をかけた。
静かに抜き放たれる銀の刃。
その刀身には、エルフの理法――自然と調和した力の加護が宿っている。
「この《法剣》は、私達のが魂と共にあったもの」
一歩、踏み出す。
「これを……あなたに」
差し出された剣は、ただの武器ではない。
彼女の誓い、生き様、そして未来そのものだった。
「我が敬意と、信頼の証として」
その言葉とともに、風が静かに吹き抜ける。
草薙の前に差し出された剣は、
これからの戦いを共に歩む“契約”のように、確かな重みを帯びていた。
――新たな力を、その手に。
~エルフの法剣を手に入れた~




