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エルフの法士の礼
エルリアの大地に、一人の女法兵士が立っていた――。
長く波打つ黄金の髪が陽光を受けてやわらかく輝き、森の風に乗って静かに揺れる。
その姿は凛としていながらもどこか優雅で、
しなやかな動きの中に、鍛え上げられた強さが感じられた。
彼女の瞳が、まっすぐに草薙を捉える。
やがて――静かに膝を折った。
その所作は美しく、落ち着いている。
しかしその奥には、確かな意志が宿っていた。
「……この身を賭してお救いいただいたこと、心より感謝いたします」
伏し目がちに言葉を紡ぎ、胸元に手を添える。
その仕草は慎ましく、深い敬意と感謝を示していた。
「貴方様の力――その風は、大地を潤し、我らを縛る鎖を打ち砕いた……」
静かに語られるその言葉には、ただの礼を超えた、確かな信頼と敬意が込められている。
森の風が、再び二人の間を通り抜けた。
それはまるで、新たな運命の始まりを告げるかのように――。




