008●連携と協力の印
呆然とする俺を残して、11人が出ていった。
部屋には俺とルシファーが残っている。
「あんたら、どうやって・・・」
「はい、はい、ストップ!短くいうと、わたしたちはエンジェラム王国のラボ・メンバーってことで、納得してよね。」
エンジェラム王国のラボ!
あの高度な科学技術と長い歴史の、あの王国の、あのラボ!!
日本にもアメリカにもあるぞ!
我が国のセキュリティ・コアも、サポートを受けているはずだ。
「は〜い、完了ぅ!」
「終わったよぉ!」
「なんか、わることしちゃったかな?」
「いい、いい!しばらく頭、冷やしてもらおうよ!」
「あの人たちには、そんなに長く感じないよね。」
「まっ、こんなもんよ、こんなもん。」
11人、もう、戻ってきたのか。?
「どうなってんだ?どうなったんだ?」
「心配ない、ない!」
俺をほったらかしにして、12人でガヤガヤ始める。
なんだあ、こいつら?!
結局、’女神’と俺は車両で、ヘリとの合流点近くまで送ってもらった。
合流点まで行かなかったのは、素性を知られないためだった。
だが、エンジェランズなら、とっくに見抜いていたかもしれない。
おかしな連中だったな。
あと2人来るって、もっとおかしいヤツらに違いない。
「局長、どうかしましたか?考え事ですか?あっ、次の作戦ですね!また、アキラたち4人の出番ですか?」
秘書が聞いてくる。
イカン、昔のことを思い出していた。
’俺’ではなく、’わたし’という立場になって、随分となる。
あの時の、あの妙に陽気な11人と
キツイ迫り方をしてくる’ルシファー’はどうしているのだろう?
’ルシファー’は’アルフィン’に戻るとか何とか、言っていたが・・・。
「あっ、局長、アメリカの情報科学局からお手紙が来ていますよ。はい、どうぞ。」
「今どき、郵送してくるのは彼女ぐらいだな。」
「毎年、送ってきますね。何なんですか?」
「クリスマス・カードだ。わたしも送っている。」
「いや、意外ですね。そうか、連携と協力の印なんですね。」
そんな立派なもんじゃない。
Athenaが律儀なだけだ。
また、末尾に with love って書いているんだろうな・・・。




